トップページ > 相談窓口 > 消費生活相談FAQ > 消費生活相談FAQ一覧 > 認知症で施設に入所している父の通帳から高額な引出しがあった。心配。
一人暮らしをしていた父が認知症になり、老人保健施設に入所した。父の家を整理していると銀行の通帳が出てきて、2年位前から100万円単位で数回にわたり引出されていた。父に問いただしても何もわからない。施設の父のところに、見知らぬ男女が訪問して来るという。心配だ。(50代、女性)
預金の引出しを誰が行ったのかわからなければ、被害回復は難しいと思われます。今後は、成年後見制度の利用も検討しましょう。
成年後見制度とは、認知症や知的障害、精神障害など判断能力の不十分な人は、財産管理が難しかったり、悪質商法などの被害にあうおそれがあるため、このような人を保護し、支援する制度のことです。
成年後見制度には、法定後見と任意後見の2種類があります。法定後見制度は、本人や4親等内の親族などが家庭裁判所へ「後見等の開始の申立て」をし、本人の障害の程度によって後見人、保佐人、補助人が選任されます。後見人、保佐人、補助人は、本人が行った契約を、それぞれの取消権の範囲で取消すことができます。
この事例では、施設と連絡を密に取って、通帳から現金を引き出している相手を特定する必要があります。そのうえで、詐欺性が強い場合は警察へ通報しましょう。悪質商法の被害にあっているようでしたら、消費生活センターに相談してください。今後は、成年後見制度の利用を考えるといいでしょう。
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