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トップページ > 相談窓口 > 消費生活相談FAQ > 消費生活相談FAQ一覧 > 外国為替証拠金取引を始めたが大きな損失が出た。返金してほしい。

更新日:2018年5月11日

外国為替証拠金取引を始めたが大きな損失が出た。返金してほしい。

相談

電話の後、訪問して来た業者に、「ドルやユーロの売買で、外貨預金のようなものだが外貨預金より儲かる」と勧められ、200万円の証拠金を入れて取引を始めた。数日後に証拠金が不足したと勝手に取引を終了させられてしまった。証拠金はほとんど戻ってこない。損をすることがあるとは一切聞いていなかった。返金してほしい。(60代、男性)

リスクなどの重要事項についてどのように説明されたかが問題です。それによっては損害賠償請求や、契約の取消しの申し出ができる場合があります。

アドバイス

 この取引は外国為替証拠金取引といい、少額の証拠金でその何倍もの額の取引をして、利益を得ようとする投資です。少額で取引できる反面、多額の損失が生じる恐れがあります。損失を抑えるため、損失が一定の範囲を超えた場合に自動的に取引を終了させる「ロスカット」という機能があります。このケースもロスカットが行われたため、取引が終了となってしまいました。
 金融商品販売法では、業者に重要事項についての説明責任を定めています。重要事項であるリスクについての説明が行われなかったり、必ず儲かるなど断定的判断の提供をされて生じた損失の損害賠償責任を事業者が負うとしています。しかし、契約関係書類にリスクについての記載があれば、一切説明を受けていないという主張は難しくなります。
 外国為替証拠金取引は金融商品取引法でも規制され、取引所を介さない外国為替証拠金取引においては、消費者の求めがないのに電話や訪問をして取引の勧誘を行うことを禁止しています。また、金融商品取引業の登録を受けた業者しかこの取引を行うことができません。金融庁のホームページで登録業者を確認できますが、登録を受けている業者であっても、その信用性が保証されているものではありません。
 この取引は大変難しく、信頼できる業者との取引であっても高いリスクがあります。取引の仕組みやリスクをよく理解し、取引上の約束ごとは約款などで確認し、自らの責任で取引をすることが求められます。よく仕組がわからない場合には取引をしないほうが良いでしょう。

用語