トップページ > 相談窓口 > 消費生活相談FAQ > 消費生活相談FAQ一覧 > カバーをかけたまま保管していたワンピースの裾などが変色した。
クリーニングから戻ってきたワンピースを、クリーニングのビニ―ルカバーをかぶせたままで保管していた。翌年、着用しようと思ったら、裾などが変色していた。クリーニングに問題があったのではないか。(30代、女性)
クリーニング上のトラブルとはいえない可能性があります。変色は裾や袖口を中心に発生していました。クリーニングのビニールカバー内に空気中のガス(NOx等)や湿気がこもり、何か月も保管している間に変色したものと推測されます。
ビニールカバーの役割は、クリーニング工場から消費者の手に渡るまで運搬する時の保護のためのものです。長期保管には適しません。
ビニールカバーによるトラブルには、
(1)空気中のガス(NOx)がカバー内に蓄積して衣類を変色させる
(2)ビニールカバーに含まれる酸化防止剤と空気中のガス(NOx)との化学変化により、衣類が鮮明な黄色になる
(3)ビニールカバーの模様が合皮製品などに含まれる可塑剤により軟化して衣類に付着する
(4)湿気がこもりカビが発生する
などがあります。
保管中の変色を防ぐには、クリーニングのビニールカバーをはずし、空気中のガス(NOx)が滞留しないようにすることが大切です。クリーニングから戻った衣類は、まずビニールカバーをはずして異常がないかを点検し、風通しのよい場所でしばらく陰干しをしてから保管するとよいでしょう。
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