ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ
グローバルナビゲーション(g)へ
ローカルナビ(l)へ
サイトのご利用案内(i)へ

更新日:2013年3月21日

テーブルタップの過熱事故

商品テスト結果 テーブルタップの過熱事故
テーブルタップが溶けた!変形した!
テーブルタップの品質・性能の実態を調査

平成23年4月20日
生活文化局

都内の消費生活相談窓口には、テーブルタップの危害・危険に関する相談がこの10年間で合計34件寄せられています。そこで、都内の店舗等で販売されているテーブルタップを購入し、品質や性能の実態を調査したところ、過熱事故につながる恐れがあるものがありました。

消費生活相談窓口に寄せられる相談内容は、「テーブルタップが溶けた、変形した」「テーブルタップ本体とコードの接続部分から発火し、カーペットが焦げた」など過熱事故に関する相談が多く、他には「差込口に電気機器のプラグが入らない」などの相談もありました。

商品テスト写真2
テーブルタップの危害・危険に関する相談件数
(平成12年度~平成21年度)

1 テスト結果概要 溶けたものが3商品!コードの接続不良の商品も!

テスト対象

都内の店舗等で販売されているメーカーの商品を各1商品、合計31商品購入した。

テーブルタップ
テーブルタップ:26商品
(コード付き)

差込式マルチタップ
差込式マルチタップ:5商品

  1. 電流を流して、差込口にプラグを抜き差しする操作を繰り返した結果、絶縁物が変形したものが31商品中3商品あった。(写真1):開閉試験)
  2. コードの接続部分では、コードの接続が不完全なものが26商品中1商品(写真2):端子とコードの接続部の構造検査)、引張荷重を加えたと同時にコードが抜けたものが26商品中1商品(写真3):コードの接続部の強度試験)あった。
  3. 差込口からプラグを抜くのが困難なものが31商品中2商品あった。(保持力試験)

以上のいずれかの試験で過熱事故につながる恐れがある商品は、31商品中7商品あった。(22.6%)

※写真1)~3)は、別紙「テスト結果詳細」を参照。

2 消費者へのアドバイス

テーブルタップの点検をしましょう。火災などの重大な事故を未然に防ぐためには、日頃の点検が大切です。家具の陰など普段見えないところにあるものも定期的に点検し、次のような異常がみられる場合には、使用を中止しましょう。

(1) 差込口が焦げていたり、変形していないか確認しましょう。

 差込口の状態は、使用しているうちに変化します。テーブルタップに長期間接続したままになっている電気機器のプラグも時々抜いて、差込口の状態を点検しましょう。

(2) テーブルタップが熱くなっていないか確認しましょう。

 本体とコードとの接続部分は特に注意が必要です。本体とコードの接続部分が熱くなっているときは、コードの接続不良の可能性もあります。

(3) 差込口が固く、プラグの抜き差しが困難でないか、差込口がゆるくなってプラグがぐらついていないか確認しましょう。

 

無理にプラグを抜き差しすると差込口が変形します。また、プラグの刃を不完全な状態で差し込んで使用すると接触不良による過熱や露出したプラグの刃に触れて感電する恐れもあり危険です。

※プラグ:テーブルタップに接続する電気機器の差込プラグ。

過熱事故を防ぐためには、点検のほか、取扱い上の注意事項を守って使用しましょう。

  • プラグとコンセント等の間にたまった埃等は取り除きましょう。
  • 接続する電気機器の消費電力を確認し、テーブルタップの定格容量に対して余裕をもって使用しましょう。
  • コードは、束ねたまま使用しないようにしましょう。

3 結果に基づく措置

テーブルタップの安全性を確保し、事故防止を図ることについて関係機関へ要望するとともにテスト結果を情報提供する。

(1) 要望先

 経済産業省

(2) 情報提供先

 消費者庁、社団法人日本配線器具工業会、財団法人家電製品協会、一般社団法人日本電機工業会

各部の名称
各部の名称

※別紙 テスト結果詳細

※別紙 テーブルタップの過熱事故 商品テスト結果の全文

お問い合わせ先

東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当

電話番号:03-5388-3055