暖かくなる季節、ペットボトルの飲み残しに注意!
令和4年4月22日
気温が上昇する季節に、清涼飲料水用ペットボトルが破裂するなどの事故が発生しています。そこで、東京都は、消費者アンケートと、破裂等の安全性に関する2種類の試験を実施しました。
≪アンケート調査結果(抜粋)≫
都内在住で、20歳以上の男女1,000人を対象に、インターネットで調査を実施
1.破裂等の事故は夏に多く、場所は車内が多い!
2.事故等の具体的事例
- 破裂したペットボトルの破片で指を切った。
- 廃棄しようとしたとき蓋が飛んで指に強く当たり、あざになった。
- 車内に置いてペットボトルを開けようとしたら、蓋が飛んで顔に当たった。
≪安全性に関する試験結果(抜粋)≫
1.夏の屋内環境(30℃)で飲み残したペットボトルを放置した場合
10種類の商品について、飲み残し後の状態を再現し、30℃の環境に放置した。
その結果、非炭酸系で糖分を含む飲料(乳性飲料等)は、その他の種類よりも容器の内圧が大きく上昇した。
2.夏の車内環境(60℃)で未開栓のペットボトルを放置した場合
10種類の商品を、未開栓で60℃の環境に放置した。
その結果、各商品は7~8時間程度で概ね60℃に達した。特に炭酸飲料ではすべての容器が変形し、そのうち2商品が転倒した。
消費者へのアドバイス
1.早めに飲み切り、飲み残したときは冷蔵庫で保管しましょう
ペットボトル飲料は、一度開栓したら早めに飲み切りましょう。
夏の屋内環境で飲み残した場合、時間の経過とともに細菌等の微生物が増殖し、ペットボトルの内圧が上昇して容器が破裂したり、開栓時にキャップが飛んだりする危険がありますので注意しましょう。
飲み残した場合は、冷蔵庫で保管しましょう。
2.夏の車内に放置しないようにしましょう
夏の炎天下で車内にペットボトル飲料を放置すると、未開栓のものでも、内圧が上昇して容器が変形する場合があります。
特に、炭酸飲料の場合は容器が破裂したり、開栓時にキャップが飛んだりする危険があるので注意しましょう。
3.廃棄する場合でも長期間放置しないようにしましょう
ペットボトルに飲み残しのある場合、キャップをしたまま長期間放置すると、環境によっては細菌等の微生物が増殖してペットボトルが破裂することがあります。廃棄の際にも注意しましょう。
情報提供
製造事業者団体、国等に対し、さらに安全な製品開発の検討、普及等の取組及び事故防止に向けた注意喚起及び安全対策を推進するため、情報提供を行います。
動画
ペットボトルが変形していく様子をぜひ動画(約2分)でご覧ください!


※イラストをクリックすると動画が再生されます。
参考資料
印刷用(PDF:1,229KB)
調査報告書(PDF:3,266KB)
東京都生活文化局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3082