トップページ > 商品安全 > 商品等の安全性に関する調査・商品テスト > 歯間ブラシの破損・誤飲に注意! ~ 無理に挿入しない! 曲がったら交換! ~
更新日:2024年6月18日
歯間ブラシを使用中に「先端のブラシが取れた」「折れた製品を飲み込んでしまった」などの情報※が寄せられています。そこで東京都は、事故を防止するため、アンケートによる消費者の使用実態調査と、安全性に関する試験を実施しました。
※出典:消費者庁・国民生活センター「事故情報データバンク」2013~2023年 17件
都内歯科診療所の受診者等にアンケートを実施したところ、歯間ブラシを使用したことのある253人の約半数が、歯ぐきを傷つけた、ブラシが折れたなど何らかの危険な経験をしており、折れたブラシを飲み込んでしまった人もいました。特にワイヤー型の歯間ブラシ利用者に、このような事故が見られました。
ワイヤー型の中からドラッグストア等での入手が容易な5商品を選び、使用による破損を想定した試験(歯間を模したすき間(A)に検体を挿入し往復)を実施しました。
(A)に垂直に挿入した際は、破損は見られませんでしたが、その後45°又はー45°の方向で挿入した際に、一部の検体で破損が見られました。
金属ワイヤー部分の表面に劣化が見られる。
ワイヤー部分が露出しており、歯ぐきを傷つける恐れがある。
歯間ブラシは、歯ぐきを傷つけないように歯間部に垂直にゆっくりと挿入し、細かく前後に動かして使用するものです。歯間のサイズに合わない太いものは入りにくいだけでなく、歯ぐきを傷めたり、破損の原因となります。適切なサイズを選択し、入らない場合は無理に挿入せず、デンタルフロス等を利用しましょう。
歯間ブラシの金属部分(ワイヤーの根元)を折り曲げて使用すると破損につながります。奥歯に使用するときは、プラスチックの部分から指で折り曲げて使用しましょう。また、金属部分が曲がってしまった場合は、速やかに交換し、破損による歯間への詰まりや誤飲を予防しましょう。
上記の注意点を含め、製品に記載されている注意書きは使用前に必ず読んで、事故が起きないよう心がけましょう。また長期間使用すると、ブラシの毛が摩耗し、洗浄能力の低下が懸念されるので、1週間から10日を目安に歯間ブラシを定期的に交換するとともに、使用上の不安を感じた場合は、歯科医師等に相談しましょう。
印刷用(PDF:1,737KB)
報告書(アンケート)(PDF:1,802KB)
報告書(試験)(PDF:1,923KB)
お問い合わせ先
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3082