組み立て式家具に関する調査を実施しました
現在、インターネットショッピングや量販店などで組み立て式家具が多く販売されています。一方、都内の消費生活センターには、組み立て式家具に関する相談が5年間で63件寄せられていることから、都はインターネットアンケート調査により組み立て式家具による危害等経験について調査しました。
インターネットアンケート調査概要
組み立て式家具にによる危害等経験について
調査対象: 東京都に居住する20歳代以上の男女(1,107人)
調査時期: 平成27年1月
調査結果
組み立て中 約42%がスムーズに組み立てられなかった経験
組み立て式家具の組み立て経験者の約42%で、組み立て中に間違えた、難しかったなどの原因で組み立てをスムーズに行えなかった経験があります。そのうち、約7%が組み立て中にケガをしています。

図1 家具の組み立てがスムーズに行えなかった経験の有無 n=1107人
組み立て中に家具が倒れてきた こんな危険な事例も・・
- 部品にバリや鋭利な突起等があった
本棚を組み立て中、部材にバリがあり、とげが刺さって出血した。(男性 40代)
- 組み立て中の家具が倒れた、崩れた
机を組み立てていた時、仮組した部品を立てておいたところ、バランスを崩して倒れそばにいた母親に当たり打撲を負わせてしまった。(男性40歳代)

図2 組み立てがスムーズに行えなかった原因 n=1107人
組み立てた後も注意 ねじがゆるんできて棚が崩れた・・
- ボルト、ねじが緩んできた
組み立て終わったと思い設置したところ、棚を留めているねじが緩んできてしまい、棚が崩れた。(男性 50歳代)
- 家具が倒れた
組み立て式のテーブルを使っていて、ギシギシ音が、していたので直そうと思っていたがなかなか直さないでいたらテーブルの脚4本が斜めになって倒れそうになった。(男性 30歳代)

図3 組み立てがスムーズに行えなかった原因 n=1107人
説明書がわかりづらいと感じている人は組み立てづらいと感じる傾向
組み立て式家具を組み立てづらかったと感じた人の6割以上は、取扱説明書や組立説明書等がわかりづらいと回答しています。
一方で、家具を組み立てやすく感じた人の8割以上は、説明書等をわかりやすく感じています。

図4 説明書等のわかりやすさと組み立てやすさ n=1107人
消費者へのアドバイス
- 事前に説明書等をよく確認しましょう。
説明書に従わず間違えて組み立てると、家具の破損やケガなど、思わぬ事故につながります。
店頭やメーカーのホームページなどで、説明書等を理解できるか、自分で作れるかなど、購入前に確認しておくことも大切です。
- 組み立て中の安全対策をとりましょう。
組み立て中は、部品のバリや家具が倒れるなどが原因で、ケガをするおそれがあります。部品にバリがある場合は手袋をつける、他の人に支えてもらいながら複数人で作業を行うなど、安全でスムーズに組み立てるための対策をとりましょう。
- 組み立て後も定期的にねじのゆるみなどを確認しましょう。
ボルトやねじ等がゆるんだまま使用していると、家具が崩れるなどの大きな事故につながるおそれがあります。ねじ等のゆるみや家具のがたつきなど、定期的に確認しましょう。
参考資料
印刷用PDF(PDF:386KB)
組み立て式家具の安全性に関する調査報告書(PDF:1,466KB)
東京都生活文化局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055