いたずら防止用コンセントキャップに関する調査
いたずら防止用コンセントキャップに過信は禁物~外したキャップで誤飲事故に発展も!!~
平成24年6月27日
生活文化局

子供がコンセントで感電しないように、コンセントキャップ(以下「キャップ」)がありますが、消費生活相談窓口に「8ヶ月の乳児がキャップを外して口に入れた」という相談が寄せられました。
キャップの使用についてアンケートを実施するとともに、0~2歳児18人を実際に集めて、キャップに対してどのように行動するのか、調査を行いました。
1.主な調査結果
消費者アンケート (報告書P.8~18)
対象 都内在住で乳幼児(0歳~小学校就学前)を持つ保護者 (1,069人)
- キャップの使用経験 使用経験者は約6割 (P.10)
- キャップを外した割合・年齢
- 使用経験者の3割以上は、子供がキャップを外したと回答 (P.13)
- キャップを外した子供の半数以上は、生後18ヶ月未満であった。 (P.14)
- 誤飲の危険性
- キャップを外した子供のうち約4割は、キャップを口に入れたり、入れそうになり、生後18ヶ月未満の場合では半数超 (P.14)

乳幼児によるキャップ取り外し行動調査 (P.25~32)
対象 0歳,1歳,2歳の男児,女児 各3人 合計18人
使用キャップ16商品 (28種類)
(1) キャップ面の厚さや刃の形状に着目した調査 ~8種類~ (P.26~27)
- 2歳児は8種類中7種類のキャップを外した。
- すべての年齢の乳幼児が外したキャップは1種類であり、全キャップのうち最小の力で外れるものであった。
(2) デザインに着目した調査 ~14種類~ (P.28~29)
- 動物がデザインされた多色のキャップは、すべての年齢の乳幼児によって外された。
- シンプルなデザインよりも、キャラクターで目立つものに興味をもつ傾向であった。
(3) 色に着目した調査 ~6種類~ (P.30~31)
- 2歳児は6種類すべてのキャップを外した。
- オレンジ、ピンク、黄緑など明るい色に興味をもつ傾向であった。
2.消費者への注意喚起

- 目立つデザイン、明るい色のキャップは、乳幼児の興味を引くおそれがあり、必ずしも安全対策にならないことを認識しましょう。
- キャップをつけていても過信は禁物です。子供の行動に注意し、誤飲事故を防止しましょう。
- コンセントに興味を持ち始めた子供には、感電の危険性について教えましょう。
参考動画
幼児がキャップを取り外す様子
※動画ファイルはすべて「Windows Media Playerフォーマット(.wmv)」です。
※別添
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報告書
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055