トップページ > 商品安全 > 商品等の安全性に関する調査・商品テスト > フードジャーの安全性
更新日:2017年7月26日
蓋が飛ぶ瞬間の動画をぜひご覧ください!
※画像をクリックすると動画が再生します。
近年、手作り弁当の人気などでフードポットやスープジャー等と呼ばれる食品用保温容器(以下フードジャー)の市場は急激に拡大しています。その一方で、閉めてあったフードジャーの蓋が飛んだなどといった危害危険事例も寄せられています。
事例
フードジャーでは、口腔内や食品にも含まれる酵母・細菌等が中に入ると、腐敗や発酵で作り出される二酸化炭素により内圧が上昇すると考えられているため、食品から口腔内を通じてフードジャーの内容物を汚染する可能性のあるイースト菌を用いて1.放置テスト2.加温テスト※1を行いました※2。
検体:容量約300mlのフードジャー4種類
内容物:50℃程度に冷ました※3コーンスープ150ml、ドライイースト0.1g
※1 フードジャーの蓋を開けようとして温めたところ爆発したという事例があったため実施
※2 飲み残し清涼飲料容器の破裂による事故!~ペットボトルによる事故が増加~(国民生活センター)における飲み残し清涼飲料容器の破裂に関する商品テスト手法を準用
※3 スープを6時間保温した後に菌が混入したことを想定
|
検体A |
検体B |
検体C |
検体D(1回目) |
検体D(2回目) |
30時間放置 |
変化なし(開封不可※1) |
蓋の外れ(7秒後) |
本体部の飛散(35秒後) |
-※2 |
本体部の飛散(25秒後) |
68時間放置 |
変化なし(開封不可※1) |
-※2 |
本体部の飛散(24秒後) |
蓋の飛散(22秒後) |
- |
1.食べ残した食品に、酵母・細菌等が混入
2.二酸化炭素が発生、内圧の上昇により蓋が開けづらくなる
3.容器が内圧の上昇に耐えられなくなり、蓋が飛ぶ
飲食物をフードジャーに入れたまま長時間放置すると、腐敗や発酵などによりガスが発生し、蓋が突然飛ぶことがあります。
蓋が開かなくなった場合に消費者の自己判断でフードジャーを温めると、内圧が上昇するとともに、蓋の剛性が弱くなります。蓋が飛んだり、飲食物が噴き出るなど、けがやものを汚す原因となることがあるため危険です。
今回の検体に使用した製品の製造事業者等及び全国魔法瓶工業組合に対し、フードジャーの飲食物を長時間保存しないこと、蓋が開きづらい場合の対応法、外部から加温しないことを取扱説明書などに表示するよう要望しました。
印刷用PDF(PDF:515KB)
結果概要(PDF:259KB)
調査報告書PDF(PDF:650KB)
お問い合わせ先
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055