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トップページ > 商品安全 > 商品等の安全性に関する調査・商品テスト > 子供の水辺の遊びではライフジャケットを着用させましょう~子供用ライフジャケットの安全な使用に関する調査を実施しました~

更新日:2019年3月26日

子供の水辺の遊びではライフジャケットを着用させましょう
~子供用ライフジャケットの安全な使用に関する調査を実施しました~


子供に多い水の事故。事故を防ぐためには、ライフジャケットの着用が有効とされています。そこで、東京都では、子供用ライフジャケットの着用に関する消費者アンケートと、試験による調査を実施しました。
その結果をお知らせするとともに、消費者へのアドバイスや事業者団体への要望等を行います。

※本調査では、船舶法定備品か、自主基準対象品か、またはこれらの対象外品かを問わず、溺水を防ぐために身体につけるチョッキ状などの浮具を「ライフジャケット」と呼びます。

 調査方法

  • アンケートは、都内及び近県在住で、過去1年間に同居する小学生の水辺の活動に同行した保護者2,576人にインターネットで調査しました。
  • 試験は、模型や人形を用いた再現実験や、ライフジャケットに重りをつけ水に浮かべる浮力試験等を実施しました。

 調査結果

ライフジャケットが役に立った事例

  •  ライフジャケットが役に立った経験として「波にのまれた時浮いてきた」「海の深いところで落ちたが浮かんだ」「川に少し流されたが慌てることなく対応できた」などの事例がありました。

 活動により異なる着用率

  • ライフジャケット着用率は、流れのある場所でのボート遊びで最も高く、川や海での水遊び、陸上からの釣りで低い結果でした(右図)。小学生の活動別ライフジャケット着用率のグラフです。川や海での水遊び、陸上から釣りをする場合に着用率が低くなっています。

 

サイズ違い、ベルト締付け不足に注意 

  • アンケートでは、「脱げそうになった」「ライフジャケットが浮いて首が苦しかった」など、サイズ違い、ベルト締付け不足を示す回答がありました。ベルト締付け不足を再現した実験では、ライフジャケットがずり上がり、腰部と下肢が沈む様子が観察されました。    

                                                                                             

 

着用していても危険な場所に注意

  • 模型を使った再現実験では、リサーキュレーション(循環流。川の堰堤の下などに発生する上流側へ反転する流れ)から人形が脱出できなくなる様子や、ホワイトウォーター(急流や激流などで、逆巻く波や落ち込む流れにより白く泡立った水)で浮力が低下する様子が観察されました。

リサーキュレーションの再現実験です。人形が堰堤の直下から脱出できなくなりました。リサーキュレーション再現実験※画像をクリックすると動画が再生します。

ホワイトウォーターの再現実験です。気泡の発生量が増加すると、人形全体が水中に沈みました。ホワイトウォーター再現実験※画像をクリックすると動画が再生します。

 

表示された浮力を満たさない製品も

  • 船舶の法定備品や第三者機関等の承認を取得した製品を除き、インターネットショッピングサイトで安価な順に購入したライフジャケット10検体に浮力試験を実施しました。10検体中2検体で、表示された浮力を満たしませんでした。 

浮力試験の結果。船舶法定備品や第三者機関等の承認を取得した製品を除き購入した10検体中2検体が表示された浮力を満たしませんでした

浮力試験※画像をクリックすると動画が再生します。

 

消費者へのアドバイス

水辺の活動をするときには、ライフジャケットを積極的に着用しましょう

子供の水難による死亡事故は水遊び中に多く発生しています。しかし、海や川での水遊びや、陸上から釣りをする場合に、ライフジャケットの着用率が低くなっています。生存率を高めるため、ライフジャケットを着用しましょう。付添いをする大人も着用しましょう。

 品質が確保されたライフジャケットを選びましょう

試験では、表示された浮力を満たさない製品がありました。表示された浮力を満たさない場合、水面に浮上する部分が減少するなどのおそれがありますので、品質が確保されたライフジャケットを選びましょう。桜マーク(国土交通省の型式承認(船舶用))や第三者機関による性能鑑定マーク、団体の認定マークがついていることも、品質や使用場面を判断する参考になります(下にリンクがあります)。

体格にあったライフジャケットを選択し、ベルトをしっかり締めましょう

ライフジャケットが子供の体格に合っていなかったり、ライフジャケットのベルトの締付けが不十分な場合、ライフジャケットが脱落したり、浮かんだ際のバランスが悪くなることがあります。

危険な場所には子供を近づけないようにしましょう

ライフジャケットを使用していても危険な場所があります。例えば、堰堤の下ではリサーキュレーション(循環流。川の堰堤の下などに発生する上流側へ反転する流れ)が発生し、脱出が困難になることがあります。

 

事業者等への要望

ライフジャケット自主基準関連団体等に、安全なライフジャケットの普及促進を要望します。

関連情報

 ライフジャケットの桜マーク(国土交通省の型式承認(船舶用))、第三者機関による性能鑑定マーク、団体の認定マーク関係

「あなたが着用するライフジャケットはどのタイプ?」外部サイトへリンク国土交通省海事局安全政策課
「業界等が定めた基準について」外部サイトへリンク日本小型船舶検査機構
「一般社団法人日本釣用品工業会ホームページ」外部サイトへリンク外部サイトへリンク一般社団法人日本釣用品工業会
「RAC川育ライフジャケット認定ガイドラインホームページ」外部サイトへリンク特定非営利活動法人川に学ぶ体験活動協議会

 

水辺の安全関係

「ウォーターセーフティガイド」外部サイトへリンク海上保安庁
「水辺の安全ハンドブック」外部サイトへリンク公益財団法人河川財団子どもの水辺サポートセンター
「WEAR IT! ライフジャケットを着よう!プロジェクト」外部サイトへリンク公益財団法人マリンスポーツ財団
「夏の水の事故に注意!」東京くらしWEB(平成29年7月14日)

参考資料

印刷用PDF(PDF:785KB)
調査報告書PDF(PDF:2,091KB)

お問い合わせ先

東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当

電話番号:03-5388-3082