ろうそくによる火災・やけどに注意!
令和6年4月18日
令和4年に東京消防庁管内で発生したろうそくによる火災での死者は、過去10年で最多の4人に上り、やけどを負う等の事故も継続的に発生しています。そこで東京都は、ろうそくによる事故を防止するため、アンケートによる消費者の使用実態調査と、安全性に関する試験を実施しました。
≪アンケート調査結果(抜粋)≫
都内在住で、20歳以上の男女2,000人を対象に、インターネットで調査を実施しました。
1. ろうそく使用時に事故やヒヤリ・ハットの経験をした人は 15.4%
具体的事例
- ろうそくが倒れて仏壇のマットに燃え移り、大きな火となった。
- 停電時にお風呂場でろうそくを使用後、消し忘れて火災になった。
- ろうそくの奥のものを取ろうとして、腕をやけどしそうになった。
2. 上記経験をした際に「どこにも相談・連絡をしなかった」人は 55.7%
≪安全性に関する試験結果(抜粋)≫
1. 窓際でアロマキャンドルを使用し、風でカーテンにアロマキャンドルの火が燃え移った状況の再現試験を行った。
その結果、防炎加工がされていないカーテンでは着火後すぐに燃え広がったが、防炎加工品のカーテンは炎が当たった部分が燃えたものの、周囲に燃え広がらずに鎮火した。
2. 燭台の皿部分に水滴を垂らし、ろうそくに点火後、その様子を撮影した。
その結果、終盤になると「パチパチ」と音を立て瞬間的に激しく燃え、その勢いで芯が飛び出した。
消費者へのアドバイス
1. 点火したらその場を離れないようにしましょう。
- 万が一、周囲のものに火が燃え移った際、すぐに気が付くように、火をつけたままその場から離れないようにしましょう。
- 使用後は、火が完全に消えていることを確認してからその場を離れましょう。
2. 燃えやすいものの近くや不安定な場所での使用はやめましょう。
- ろうそくの周囲には燃えやすいものを置かないようにしましょう。
- 重心が低く倒れにくい燭台に替える、不安定な場所で火を点けて使用しないなど、ろうそくが倒れない状態で使用しましょう。
- 風や振動によってろうそくが倒れ、周囲のものに着火する場合もあるので、窓を開けっぱなしにしたり、子供やペットがろうそくに近づかないようにしましょう。
- 燭台を水洗いした後は、十分に乾かしてから使用しましょう。
- 防炎加工されている商品を使用することで、万が一、ろうそくの火が燃え移ってしまっても、燃え広がりを抑えることができます。
3. 取扱説明書などの注意表示を確認し、適切に使用しましょう。
- ろうそくは、取扱説明書等の注意事項を確認しないで使用することがありますが、同じ製品であっても、燃焼状態はそれぞれで異なり、使い方によっても差が出てくるため、取扱説明書やインターネットショッピングサイト上の注意事項を必ず確認してから使用しましょう。
4. 火を用いないろうそくの使用も検討しましょう。
- 子供や高齢者、ペットがいる家庭など、ろうそくの火を使用することに不安がある場合は、電気ろうそく等の代用品の使用も検討しましょう。
動画
ろうそくの芯が飛び出す様子を動画(約1分)でご覧ください!
※イラストをクリックすると動画が再生されます。
参考資料
印刷用(PDF:1,338KB)
調査報告書(PDF:3,198KB)
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3082