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更新日:2013年3月21日
商品テスト結果 家具から放散される有害物質
新しいタンスで喉が痛い、目がチカチカ
家具からホルムアルデヒドが放散!
30検体中6検体の収納家具でホルムアルデヒド指針値を超過
平成23年4月12日
生活文化局
都内の消費生活相談窓口に、「家具が原因で目がチカチカした」など収納家具(食器棚・本棚・タンス)のにおい等に関する相談が、この10年間で149件寄せられています。これらは、家具に使われる合板等から放散されるホルムアルデヒドなどの有害物質が一因であることが推測されます。ホルムアルデヒドについては、内装や造り付け家具は建築基準法に基づく規制がありますが、家具についての規制はありません。(別紙参照)
そこで、においなど実際の商品の品質を手元に届くまで確認できないインターネット通販で販売されている収納家具を対象として、ホルムアルデヒド等の有害物質の放散状況について実態を調査しました。
今回の調査結果を踏まえ、関係機関に情報提供を行うとともに家具から放散されるホルムアルデヒドの低減化などを要望していきます。
(1)家具を室内に設置し、1日後に、ホルムアルデヒドの室内濃度を測定したところ、室内濃度指針値(0.08ppm)を上回る商品が、30検体中6検体(20%)あった。特に、1検体は、指針値の4倍以上の濃度となった。そのうち、低ホルムアルデヒドである旨の表示(「低ホルム仕様」等)がされている家具では、10検体中1検体が室内濃度指針値を上回った。
分類 | 番号 | 室内濃度結果 | 備考 |
---|---|---|---|
本棚 | 8 | 0.25 | |
タンス | 14 | 0.15 | |
16 | 0.34 | ||
17 | 0.15 | ||
19 | 0.09 | ||
本棚 | 26 | 0.15 | ※ |
(2)ホルムアルデヒドが高濃度で放散されるタンス内に乳児用衣類を1日置いたところ、衣類のホルムアルデヒド濃度は移染により家庭用品規制法の規制値(16ppm)を上回る20ppmとなった。
ただし、ポリ袋に入れて保管した衣服への移染は確認されなかった。
関係機関へ、家具から放散されるホルムアルデヒドの低減化に努めることや「低ホルムアルデヒド」表示の適正化を図ることについて要望するとともに、商品テスト結果を情報提供する。
消費者庁、経済産業省
厚生労働省、社団法人 日本通信販売協会、社団法人 日本家具産業振興会
高濃度のホルムアルデヒドの放散が確認された商品に係る事業者に対して、有害物質の低減化を要請
生活文化局消費生活部生活安全課
電話 03-5388-3082
お問い合わせ先
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055