トップページ > 商品安全 > 商品等の安全性に関する調査・商品テスト > カップ麺による子供のやけど!消費者の声を聞きました~「カップ麺による子供のやけどに関する調査」を実施~
更新日:2022年3月30日
令和4年3月30日
価格が安く手軽に食べることができることから、カップ麺は多くの人に消費され、様々な種類の 商品が流通しています。一方、容器を倒してお湯がかかってしまった等、カップ麺による子供のやけどが毎年多くなっています。そこで、東京都はカップ麺による子供のやけどに関する消費者アンケート及びやけどの危険性に関する試験を実施しました。
カップ麺を購入したことがあり、世帯内に1歳以上12歳以下(小学生以下)の子供がいる都内在住の20歳以上の男女2,000人を対象に、インターネットで調査
子供がやけどをした経験またはしそうになった経験があると回答した人は503人(概ね4人に1人)で、子供の年齢は幼児期で概ね3分の2を占めた。
やけどをしたまたはしそうになった時の状況は、「お湯をカップに注いでいる時」(23.7%)、「湯切り中」(21.9%)、「お湯を入れて規定時間を待っている時」(19.9%)で6割を超えた。
「お湯をカップに注いでいる時」や「湯切り中」には、注いでいるお湯や湯切り中のお湯に触れてしまったという回答が多かったが、「お湯を入れて規定時間を待っている時」では、容器を倒した、容器を落とした、容器がへこんだなど、容器の取扱いや変形が原因となって、やけどをしたまたはしそうになったとの回答が上位に挙がった。
熱くてやけどの危険があることを伝え、容器に近づかない、容器を倒さないよう気をつける、お湯がこぼれないよう慎重に扱う等、子供に注意を促しましょう。
アンケートでは、カップ麺を食べる時に子供のやけど防止に気をつけていることとして、どんぶり、小皿、茶碗等別の容器に移し替えてから食べさせるといった工夫をしているという回答もありました。
カップ麺等にお湯を入れてから食べるまでは、テーブルの中央部、安定した高い台の上等、子供の手が届かない場所に置きましょう。テーブルクロスや機器の配線等を引っ張ることによる容器の転倒にも気をつけましょう。
実際にやけどをした経験があると回答した方の子供の年齢は、1歳児が最も多く、他の年齢を大きく上回っていました。動ける範囲が広がり、いろいろなものに興味を持ち始める年齢です。小さな子供からは目を離さないよう、特に注意しましょう。
子供がやけどをした経験がある人の内、やけどをした時の初期対応実施の有無は、「有」が78.5%、「無」が21.5%となっています。やけどの初期対応を行わなかった理由は、「対処の方法がわからなかったため」が43.5%、次いで「初期対応をしなくても大丈夫だと思ったため」が32.6%、「焦ってしまってできなかったため」が17.4%となっています。
やけどの初期対応について日頃から確認し、万が一やけどをした場合はすぐに対応できるようにしましょう。特に、被害を最小限に抑えるために、早急に流水でやけどした部分をしっかり冷やすことが重要です。やけどの範囲が広範囲にわたる等、症状が重い場合は、至急、医療機関を受診しましょう。
※容器が倒れて子供にカップ麺に入れたお湯がかかった場合の温度測定(被水再現試験結果より)
10秒経過しても70℃程度となっている部分が存在しています。
製造事業者団体、国等に対し、さらに安全な製品開発の検討、普及等の取組及び消費者に分かりやすい注意表示等の記載、事故防止に向けた注意喚起及び安全対策を推進するため、情報提供を行います。
動画「カップ麺等で子供がやけどをしないように気をつけましょう!」をご覧ください。
※イラストをクリックすると動画が再生されます。
お問い合わせ先
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055