ベビーバス使用中は、少しの間でも子供から離れないで!
~ベビーバスの安全な使用に関する調査を実施しました~
ベビーバスをお風呂の蓋の上に載せた再現動画はこちら

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東京消防庁管内では、ベビーバス使用中の事故により、平成24年からの5年間に、3歳以下の乳幼児45人が救急搬送されています。
そこで、東京都では、ベビーバスの使用方法や使用中の事故に関するアンケート調査と、ベビーバスに対する試験、表示調査を実施しました。
その結果を踏まえ、消費者へのアドバイスや事業者団体への要望等を行います。
調査方法
- アンケートは、都内在住で、1歳から6歳までの子供と同居する男女1,000人にインターネットで調査しました。
- 試験、表示内容調査は、12検体に対し、米国のベビーバス規格の試験に一部準拠するなどし実施しました。
調査結果
家庭でのベビーバス使用経験は80.7%。子供が溺れた・溺れそうになった経験は8.6%
溺れやけがをした・しそうになった経験者が考える事故の原因は「入浴介助に不慣れだった」が41.3%で最多
- 溺れた・溺れそうになった経験の6割は手を添えているときに発生していました。
少しの間でも、子供を一人で、または他の子供だけを付き添わせてベビーバスに入浴させた経験は10.6%
- 入浴介助者が離れている間に溺れた・溺れそうになった事例がありました。

- 溺れた、溺れそうになったとき、37.5%で声や水音はしませんでした。
- 子供のずり落ちを防ぐ「股当て」(右図円内)の有無で溺れた・溺れそうになった経験に差はありませんでした。

ベビーバスをお風呂の蓋の上に載せると、転落する危険がある
- 普段お風呂の蓋の上でベビーバスを使っている人は7.8%(右図)いました。
- アンケート調査では、転落を3件確認しました。
- 蓋がたわむなどして転落する危険があります。
表示に問題のある商品も。強度などはおおむね良好
- 表示では、取扱い上の注意の表示がないなど、家庭用品品質表示法に抵触するおそれのある商品があったほか、溺水危険に触れない、文字が小さいなどの課題が見つかりました。
- 設計・製造に関する試験で本調査の基準を満たさなかった製品は、12検体中1検体のみでした。
消費者へのアドバイス
母親学級・両親学級を受講するなどし、あらかじめベビーバスの安全な利用方法を学びましょう。
ベビーバス使用中は子供から離れず、常に大人が見守ってください。やむを得ず離れなくてはならない場合は、子供をベビーバスから出しましょう。子供は深さ数センチの水でも溺れることがあります。またベビーバスの「股当て」は溺れを防止するためのものではありません。
ベビーバスを、お風呂の蓋の上で使用しないでください。転落のおそれがあります。
事業者等への要望
ベビーバス製造関連事業者団体等に、表示内容の検討などの対策を推進するよう要望します。
参考資料
印刷用PDF(PDF:808KB)
調査報告書PDF(PDF:2,442KB)
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3082