トップページ > 商品安全 > 商品等の安全性に関する調査・商品テスト > その持ち方、危険です!~「傘の安全性に関する調査」を実施しました~
更新日:2025年3月25日
令和7年3月25日
横持ちした傘がぶつかったときの衝撃映像(約1分)はこちら
※画像をクリックすると動画が再生します。
傘は晴雨問わず使用機会が非常に多い商品ですが、たたんだ傘の持ち方次第では重大な事故につながる危険があります。
そこで東京都は、傘による事故の防止に向けて、アンケートによる消費者の使用実態調査と、安全性に関する試験を実施しました。
都内在住で、20歳以上の男女2,000人を対象に、インターネットで調査を実施しました。
具体的事例
危害やヒヤリ・ハットの発生場所は駅構内(階段・エスカレーター)が最も多かった。
危害やヒヤリ・ハットの経験をした際に「どこにも相談・連絡をしなかった」人は 87.3%
1番多かった理由は「持ちやすいから(68.3%)」
※「したことのある持ち方」×「他者へ危害を与えた経験」のクロス集計結果
横持ちした傘がぶつかったときの衝撃力を測定するため、振り子装置に傘を横向きに固定し、歩行時の腕振りのように45°の角度から傘を振り下ろしました。
その結果、衝撃力は最大240 kgf(ピアノ約1台分)と大きく、それが傘の先端に集中するため、身体に当たると失明や骨折などの重篤なけがを負う可能性があることが分かりました。
また、厚さ約1.6mmのガラスに衝突させたところ、ガラスが破砕しました。
一般的に表示されている「傘の長さ」は親骨の長さを指し、持ち手や傘の先端(石突き)の長さは入っていません。
表示以上に長いものを持っていることを意識しましょう。
傘は、持ちやすいからと言って横向きに持つと危険です。
携行するときは、必ず持ち手を持ち、石突きが真下(地面・床面方向)に向くようにしましょう。
例えば、右図のように持ち手の先の方を持つと、手への負担も少ないうえ、傘から落ちる水滴が周囲に広がらず、石突きが階段等の段差に当たりにくくなります。
印刷用(PDF:959KB)
調査報告書(PDF:2,802KB)
お問い合わせ先
東京都生活文化局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3082