トップページ > 若者 > サッと読める ちょっとお耳に入れたい話 > 令和7年度第2テーマ「その「緊急対応」、本当に大丈夫?〜若者が狙われるレスキュー商法の落とし穴〜」
更新日:2026年1月8日
鍵の紛失や害虫駆除など、緊急の事態に直面した際、焦って業者に連絡すると、「レスキュー商法」と呼ばれる悪質な手口の被害にあう危険性があります。若者からの相談の割合が増加しているこのトラブルを防ぐため、事前の確認事項からトラブルにあった後の対処法まで、冷静に対応するためのステップを解説します。

第1回 緊急事態発生!「急いで来て!」と連絡するその前に |
執筆 龍谷大学法学部 教授 カライスコス アントニオス 氏
鍵をなくした!虫が出た!そんなとき、トラブル解決を請け負う業者に焦って連絡していませんか?まずは落ち着いて対応を検討しましょう。

大学生のAさんは、帰宅途中に鍵を紛失してしまいました。夜も遅く、困ったAさんは、スマートフォンで「鍵 開け方」と検索。検索結果の上位に表示された業者のサイトには「出張費無料!! 解錠3,000円〜」と書かれていたため、Aさんはすぐに電話をかけました。
しかし、業者が到着して作業を終えた後、提示された請求額はなんと8万円。驚いたAさんは抗議しましたが、「特殊な鍵なので追加料金がかかる」と言われ、仕方なく支払ってしまいました。
このようないわゆる「レスキュー商法」の被害は、東京都内の消費生活センターに多く寄せられています。緊急性の高いサービスに関する相談のうち、特に、鍵の解錠や害虫駆除サービスに関する相談は増加しており、若者(29歳以下)の相談がそれぞれの相談件数の4割以上を占めています。
被害を防ぐためには、まず「焦らない」ことが大切です。検索結果の上位に表示される業者が必ずしも信頼できるとは限りません。上位に表示されるために広告料を支払っている場合もあり、実際のサービス内容や料金の明確さとは関係がないことがあります。
一息おいて、複数の業者のウェブサイトを比較しましょう。料金体系が明確に記載されているか、出張費やキャンセル料の有無が明示されているかを確認することが重要です。「〇〇円〜」といった表示には特に注意が必要です。実際には現場の状況に応じて高額な追加料金が発生するケースが多く、最終的な金額は事前に分からないことがほとんどです。それにもかかわらず、極端に安い価格(時には実際に提示されない価格)が大きく表示されているサイトもあります。
さらに、広告の形式にも注意が必要です。マグネット広告やポスティングチラシだけでなく、SNSや検索連動型広告など、インターネット上の広告も増えています。特にスマートフォンで検索した際に表示される広告は、見た目が整っていて信頼できそうに見えることもあります。
「急いでいるときほど慎重に」。この言葉を忘れず、冷静に情報を見極めることが、トラブルを未然に防ぐ第一歩です。
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お問い合わせ先
東京都消費生活総合センター活動推進課学習推進担当
電話番号:03-3235-1157