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更新日:2020年8月28日
わたしたちの生活のオンライン化がますます加速する一方、誰がだまされてもおかしくない迷惑詐欺メールが急増しています。
これから3回にわたり、その危険性と被害にあわないためのコツを紹介します
執筆: 一般財団法人 日本データ通信協会 迷惑メール相談センター
迷惑メールの中で、詐欺メールが送信されていることは知っていても、「わたしなら大丈夫!」と思っていませんか。
第1回では、急増する危険な詐欺メールについてお話しします。
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スマホの普及でとても便利になったオンラインショッピングやオンラインサービス。 これらを利用することはありますか。 |
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はい、オンラインショッピングは、自宅にいながらショッピングができるので、よく利用しています。もう、日常生活に欠かせません。 |
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ところで、フィッシング詐欺という手口が増えているのを知っていますか。 |
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「フィッシング詐欺」? どんな詐欺なんですか。 |
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企業やネットショップ、銀行などになりすましてホンモノそっくりのメールを送り、ニセモノのサイトに誘導して、クレジットカード番号、アカウント情報などの重要な個人情報をだまし取る手口です。最終的には金銭被害につながります。
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最近、フィッシングメールによる詐欺が増えているのでしょうか。 |
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そうですね。フィッシング対策協議会の2020年5月の報告(https://www.antiphishing.jp/report/monthly/202005.html)によると、5月の報告件数は前年同月の約4.3倍で、なかでもAmazon を装うフィッシングの報告は、4月の約 1.5倍、3月の約2.1倍の報告数となったとのことです。 フィッシング報告件数(フィッシング対策協議会:2020/05フィッシング報告状況より) |
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そういえば、ネットショップになりすました送り先 から身に覚えのない注文の確認メールが来てました!ちょっとだまされそうになってドキッとしますよね。
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色々な口実で迷惑メールを送信してきますが、メールでいきなり、ID/パスワードやカード情報などの入力を求められたら用心してください。誘導されるがままに入力しないようにすることがとても大切ですね。 |
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一目見て「ちょっと変だな?」と思える迷惑メールなら見分けられるかもしれません。しかし、普段利用している宅配便やネット通販のブランドから、メールが来たら、あなたはどうしますか?次回は、なりすまして送られてくる詐欺メールを具体的に見ていきましょう。 |
次回は、なりすまして送られてくる詐欺メールについて説明します。
(参考)詳しくは、迷惑メール相談センターWebサイトをご覧ください。
https://www.dekyo.or.jp/soudan/contents/taisaku/1-1-3.html
執筆: 一般財団法人 日本データ通信協会 迷惑メール相談センター
詐欺メールについて、「わたしなら大丈夫!」と思っていませんか。でも、いつあなたが被害者になってもおかしくない状況が、すぐそこにあります。第2回では、詐欺メールを見抜くのが難しい理由についてお話しします。
このメールを見てください。 |
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ホンモノですよね? 見慣れたロゴもあるし、送信者も間違いないし・・・。 |
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実はすべてニセモノです。最近の詐欺メールはホンモノそっくりに作られていて、詐欺と気づくのがとても難しくなっているんです。 |
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えっ!? いつものメールと同じに見えます。 |
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メールの送信者欄に、ホンモノそっくりのブランド名を書いたり、ロゴを表示したり、リンク先をホンモノそっくりに作るのも、技術的にはできてしまいます。(※これらの行為は法律違反です。) ですから、ホンモノと見分けがつかないメールが来てもおかしくないんです。
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でも、詐欺メールなら、落ち着いて読めば、オカシイ!って、わかるんじゃありませんか? |
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ところが、気づかずにだまされる理由があるんです。先程のメールを見てください。 件名に“セキュリティ保護”“請求書添付”“セキュリティアラート”などとありますね。受け取った人を焦らせるような内容です。しかも、本文にこれへの対応策が書いてあります。これが、「不安と安心をセットで提示する」だましのテクニックです。
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確かに、こんなメールが届いたらびっくりして、「えっ、どうしよう」「何とかしなきゃ!」「そうか!ここで手続きするんだ!」って、すぐに反応しちゃうような気がします。 詐欺をかんたんに見分けるコツはないんですか?
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最近の詐欺メールは巧妙に作られていて、利用者が詐欺と気づくのが難しくなっています。これまで、迷惑メール相談センターでも、本文の日本語が不自然ではないか、アドレスやリンク先のドメインを偽装していないかなどあやしさを見抜くコツを伝えてきましたが、もはや、それだけで見分けるのは限界に近づいているといえます。 |
でも、メールは使いたいし…。どうしたらいいですか? | |
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ホンモノとニセモノをかんたんに見分けることは、とても難しいですが、「緊急」「重要」「セキュリティ」などを強調するメールは、詐欺メールの可能性が高いと思ってください。もし、本物か確認する必要がある場合は、メール記載のリンク先ではなく、公式ホームページで公開されている内容や問い合わせ先に確認することが大切ですね。Amazonなど、被害防止に向けた取組を行っている企業もあります。 |
第3回では、だまされないコツ「ゼロトラスト」について詳しくお話します。 |
(参考)
迷惑メール相談センターのWebサイトでは、だまされないように注意すべき迷惑メール情報を随時掲載しています。
要注意メール https://www.dekyo.or.jp/soudan/contents/news/alert.html
Amazon.co.jpからの連絡とフィッシングの見分け方について
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=201909120
執筆: 一般財団法人 日本データ通信協会 迷惑メール相談センター
第3回では、詐欺メールにだまされないコツ「ゼロトラスト」についてお話しします。
「ゼロトラスト」って初めて聞きました。 | |
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「ゼロトラスト」は、セキュリティ分野の考え方で、「最初は信頼せずに、きちんと確認を行う」というものです。 |
あやしいメールを疑うってことですか? | |
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いえ、あやしいメールだけではなく受け取るすべてのメールが対象です。ニセモノがわからないんですから、ホンモノもわかりませんよね。 だから「ゼロトラスト」なんです。見分けることが難しいいことを前提に、どんなメールも、“最初は決して信頼せず、きちんと確認する”という考え方です。 |
慎重に対応するほうがだまされにくいってことですね。 |
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はい。ネットは顔が見えないからこそ、きちんと確認する癖をつけることが大切です。 | |
では、「ゼロトラスト」の考え方で、メールを確認するにはどうしたらいいですか? |
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①開かない②タップ(クリック)しない③入力しないの3つが基本です。 |
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3つの基本ですか? 詳しく教えてください。 | |
まず、「開かない」です。スマホの場合、送信者と件名に、本文が数行表示されていると思います。(一部機種を除きます)まず、それ以上見るのはよしましょう。そして件名で、「緊急」「重要」「セキュリティ」などを強調していれば詐欺と思って、メールを開かないほうが安全です。 |
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でも本物だったらどうするんですか? | |
そこで、次に、メールを開いても「タップ(クリック)しない」です。詐欺メールの多くは、誘導先へのリンクが記載されています。タップしてしまうと、詐欺サイトへ誘導されてしまいますから、「タップ(クリック)しない」は、とても重要です。 | |
気を付けます!でも、公式からのメールだったらリンクを開いてもいいんですか? | |
いえ、たとえ公式だと思っても、直接、アプリやブックマークからサイトを確認できますから、今後はタップしないことを基本にしましょう。 | |
それなら、ホンモノか悩まずにすんで分かりやすいですね! | |
最後は、「入力しない」です。 詐欺サイトは、カード情報・ID/パスワードなどの重要な情報を盗むのが目的です。いきなりメールやSMSで個人情報やカード番号などの入力を求められても、絶対に入力しないようにしましょう。 迷惑メール・詐欺メールの被害を防ぐには、メールフィルター・Webフィルターやセキュリティアプリの利用も有効です。 詳しくは、迷惑メール相談センター発行の「撃退!迷惑メール」をご覧ください。 |
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だまされないコツ「ゼロトラスト」の3つの基本を身に付けて、迷惑メール・詐欺メールの被害にあわないようどうぞお気をつけください。 |
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お問い合わせ先
東京都消費生活総合センター活動推進課学習推進担当
電話番号:03-3235-1157