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更新日:2018年10月1日
若者を騙そうとする耳を貸してはいけない話や、知らないと損をしてしまうかもしれない話。
実際に若者から寄せられた相談をもとに、トラブルに巻き込まれないために気を付けてほしいポイントをQ&A形式でご紹介します!
国内離島への往復航空券をLCCのホームページから購入して旅行に行きました。往きの便は問題なかったのですが、帰りの便が機体トラブルで欠航になってしまいました。1日1便だけの運航のため、LCCの代替便は翌日になってしまいます。翌日から仕事なので、どうしてもその日に帰らなければならず、しかたなく、大手航空会社の便のチケットを購入して帰ってきました。LCCのチケット代は払い戻しされましたが、他社便の航空券代は自己負担となり、納得できません。
LCCとはローコストキャリア(Low Cost Carrier)のことで、既存の大手航空会社の業務・サービスとは違い、数多くの新たな仕組みを取り入れることで、低コスト体制を実現し、これまでにない手頃な運賃の航空券を提供する航空会社のことです。
一般的なLCCの運賃は「出発地から目的地までの移動」の対価として設定されており、機内サービス、空港等での各種サービスを希望により選び、オプション購入するシステムとなっています。
LCCを含め、航空券は様々な運賃の種類があり、それぞれキャンセル、払い戻しの条件等が異なります。特にLCCは格安で飛行機に乗れる代わりに大手航空会社のサービスと異なる部分がありますので、利用条件や規約をよく確認した上で利用するようにしましょう。
LCCは一つの路線を同じ機体で往復する場合が多く、予備の機体を所有していないため、機体トラブルなどが発生した時には、その日のフライトが大幅に遅延したり、全て欠航することがあります。大手航空会社では大幅な遅延や欠航があった場合、他社便への振替をしてもらえますが、LCCでは自社便への振替しかしていないようです。悪天候や機材トラブルなどで飛べなくなった場合、当日中に調整できなければ翌日以降の便に振替となります。この場合はキャンセルによる払い戻しが出来ます。
当該航空会社の運送約款を確認したところ、「当社の都合により、当社が航空便を取り消した場合、旅行がまったく行われていない場合には、支払済みの運賃額を払い戻します。(一部抜粋)」とあり、他社便利用時の運賃を払うとの規定にはなっていません。約款に同意してチケットを購入しているのであれば、原則、約款に従うことになり、運賃の払戻し以外の補償を求めることは難しいでしょう。
チケット購入前に各LCCのホームページの「よくある質問」や規約などで、疑問や不安に思う点を確認しておきましょう。
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