更新日:2019年8月1日
平成26年2月27日
生活文化局
~乳幼児のやけど事故防止ガイドを作成~
日常生活における「ヒヤリ・ハット」を掘り起こすために、都ではアンケート調査を実施しています。今回は、乳幼児のやけどに関するヒヤリ・ハット経験を調査し、その結果とやけど防止のポイントをまとめた「乳幼児のやけど事故防止ガイド」を作成しました。
乳幼児のやけどでは、調理器具や家電製品等による住宅内での事例の他に、屋外でも危害やヒヤリ・ハット事例が多く見られます。
花火(435件)のように従前から注意喚起がされてきた物の他に、公園遊具・機械式駐車場等の金属部分(147件)や車・バイクのマフラー等(83件)、アスファルト(49件)等、意外な場所に危険が潜んでいます。
【屋外でのやけど事例】
日差しで滑り台が熱くなっていて、おしりをやけどした。(1歳/女児)
車の下に入ったボールを取りにもぐった際にマフラーに触れてやけどし、すぐに病院に連れて行った。(5歳/男児)
8月、屋外の機械式駐車場の上(金属製)に座ってしまいやけどをした。(0歳/男児)
乳幼児のやけど事例では、20.3%の事例が病院を受診(入院も含む)するに至っており、大人のやけど事例における受診率7.8%の約2.6倍になっています。乳幼児は皮膚が薄いことや、体が小さく体表面積が少ないことから、やけどをした場合は重症化しやすいので特に注意が必要です。
【乳幼児の受診・入院に至った事例】
息子がちょうどつかまり立ちを覚えたころ、ガスコンロの上にあった熱湯の入った鍋を、つかんで立ってしまい、鍋がひっくり返って両腕と胸に熱湯を浴び入院した。(1歳/男児)
娘がハンカチに自分でアイロンをかけているときに、アイロンの先が足に触れてやけどをしたので病院を受診した。(5歳/女児)
「乳幼児のやけど事故防止ガイド」を、都内の消費生活相談窓口、保育所、幼稚園、保健所等に配布し、都民への啓発に取り組むとともに、事業者団体等へ調査結果を情報提供します。
ヒヤリ・ハットレポートNo.8「乳幼児のやけど事故防止ガイド」A4 8ページ(PDF:4,450KB)
調査対象 東京都及び近県に居住する0~6歳(未就学児)の子供を持つ20歳以上の男女
調査時期 平成25年8月~9月
調査対象 東京都に居住する20歳以上の男女
調査時期 平成24年12月
お問い合わせ先
東京都生活文化局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055