シニア世代のヒヤリ・ハット調査
平成24年2月27日
生活文化局
―60歳以上の都民にヒヤリ・ハット体験を聞きました―
日常生活で経験した「ヒヤリ・ハット」体験はどこへも情報提供されることなく多数埋もれていることから、都では、危害危険情報を積極的に掘り起こすため、ヒヤリ・ハット調査を実施しています。
今回は、「シニア世代の身の回り」をテーマにヒヤリ・ハット体験を調査し、その結果と事故防止のポイントをまとめた都民向けパンフレットを作成しました。
1 調査結果
シニア世代の3人に2人がヒヤリ・ハットや危害を経験!
- 66.3%の人が過去5年間に日常生活でヒヤリ・ハットや危害の経験があると回答
- 約6,300件のヒヤリ・ハットや危害体験を収集
具体的には・・・
- 寒いので家でもコートを着ていたら、ストーブの火がコートに燃え移った。
- 腰痛があり、少し休もうとガスコンロのそばを離れたら火を消し忘れて鍋を焦がした。
長年愛用した製品で、さまざまなヒヤリ・ハットが!
こんな体験が!
- 扇風機の回転が止まったので、羽根を動かそうとガードの中に指を入れたところ、羽根が急に回転し始め、指を切った。
- ぐらついていたテーブルに手をついて立ち上がろうとして体重をかけたところ、テーブルが破損して転倒した。
2 今後の取組
パンフレット「シニア世代の身の回りの事故防止ガイド」を、都内の消費生活相談窓口、地域包括支援センター、老人福祉センター等へ配布し、都民への啓発に取り組む。また、事業者団体等へ調査結果を情報提供する。
調査の概要
シニア世代の身の回りの危険(基本調査)
- 調査対象:東京都に居住する60歳以上の男女3,000人
- 調査期間:平成22年12月27日~平成23年1月12日
- 調査内容:過去5年以内の身の回りのヒヤリ・ハットや危害体験を広く収集。
シニア世代に多い事故(詳細調査1)
- 調査対象:東京都に居住する20歳以上の男女3,000人
- 調査期間:平成23年8月5日~11日
- 調査内容:20~59歳(1,500人)と60歳以上(1,500人)の過去5年以内のヒヤリ・ハットや危害体験を比較し、60歳以上に多い事故を検証。
長期間使用した製品によるシニア世代の危険(詳細調査2)
- 調査対象:東京都に居住する60歳以上の男女3,000人
- 調査期間:平成23年9月22日~29日
- 調査内容:シニア世代が遭遇することが多い長期間(10年以上)使用した製品による過去 5年以内のヒヤリ・ハットや危害体験を詳細調査。
参考資料
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055