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更新日:2021年11月16日
令和3年11月16日
東京都では、多重債務問題の解決に向け、庁内各局や関係団体が連携して総合的な取組を推進しています。その取組の一環として、東京三弁護士会、東京司法書士会、日本司法支援センター(法テラス)などの専門相談窓口等と連携して、令和3年度第1回特別相談「多重債務110番」を実施しましたので、結果についてお知らせします。
・ 東京都消費生活総合センター(03-3235-1155) |
外食産業の店長をしている。最近、コロナ禍の影響で年収が大幅に減少した。旅行やバイクなど趣味のための借入の他、店長に必要な数回の転勤に伴う資金調達のために借金がかさみ、自転車操業が限界に来ている。現在、銀行やカード会社、サラ金など、数社から約800万円の残債があり、月々の返済と家賃で生活が成り立たない。解決するにはどうしたらよいか。(40歳代 男性)
⇒ 解決に向けた道筋
弁護士につないだところ、借入額が大きいため自己破産を勧められました。また、昔から継続しているサラ金等からの借入は一部に過払金がある可能性もあり、任意整理も可能という助言を受けました。次につないだ生活再生相談窓口では、家計診断の結果、生活費をこれ以上削減することは難しく、自己破産して生活を立て直すための助言を受け、今後は担当者が弁護士と共に手続きを進めていくことになりました。
契約社員だったがコロナ禍で収入が激減し、うつ病も発症して今年7月に退職した。生活費のため借り入れた消費者金融とクレジットカード数社、また前の会社からの借金の残債が約200万円あり、支払う目途がたたない。退職金は家賃と更新料に当ててしまい、8月は日雇いの仕事で数万円しか収入がない。スマホの通信料も払えず強制解約されてしまった。このままでは生活できない。(30歳代 男性)
⇒ 解決に向けた道筋
弁護士につないだところ、任意整理もしくは自己破産を勧められました。また法律専門家に委任するための費用については、法テラスの民事法律扶助制度の案内がありました。現状を乗り切り再び仕事に就いて返済したい、との相談者の意向があったため、カウンセラーからは仕事を始めるにあたっての体調管理と心療内科受診についての助言がありました。
昔からギャンブルのために借金を繰り返している。一度は完済したが、数年後カードが作れるようになったため、再びクレジットカードや消費者金融から次々と借り入れた。現在、5社からギャンブルのための借金がある。またマンションを購入した時の住宅ローンもあり、月々の返済が苦しい。夫婦と子供二人の4人家族なので、できれば自宅を残したまま債務整理したい。(40歳代 男性)
⇒ 解決に向けた道筋
ギャンブルが原因の多重債務のためカウンセラーにつなぎ、ギャンブル依存について継続的に相談できる専門相談窓口を案内しました。また、生活再生相談窓口につなぎ、今後は家計管理の専門窓口で継続的な相談を受けるとともに、生活再生相談担当者が弁護士相談へも同行しながら、債務整理の手続きを進めていくことになりました。
■<参考>特別相談で受け付けた相談の概要はこちら(PDF:823KB)
お問い合わせ先
東京都消費生活総合センター相談課
電話 03-3235-1219