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更新日:2019年11月28日
令和元年11月28日
東京都では、多重債務問題の解決に向け、庁内各局や関係団体が連携して総合的な取組を推進しています。
その取組の一環として、東京三弁護士会、東京司法書士会、日本司法支援センター(法テラス)などの専門相談窓口等と連携して、令和元年度第1回特別相談「多重債務110番」を実施しましたので、その結果についてお知らせします。
★ 多重債務に陥ると、個人の知恵や努力だけでの解決はきわめて困難になります。多重債務問題は専門家に相談する必要があります。
★ 都内消費生活センターでは、多重債務問題を抱える相談者を法律専門家や専門相談機関などにつなぎ、問題解決の道筋ができるまでフォローアップする「東京モデル」を実施しています。
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/sodan/sodan_tazyuu.html
★ 債務が少額であっても、返済に不安がある場合はご相談ください。
◎ 東京都消費生活総合センター 03-3235-1155(相談専用電話) |
息子が難病を発病し、医療費が嵩んだ。息子とは二人暮らし。息子は精神不安定で買い物依存も有り、受け取った障がい年金を全て使ってしまう。母親である私名義のクレジットカードでも買い物してしまう。生活が苦しくなり、クレジットカードのキャッシングを利用したり、銀行や消費者金融で借入れした。現在、収入はあるが、返済のための借金を繰り返している。どうしたらよいか。(60歳代 女性)
★ 解決に向けた道筋
生活再生相談窓口につなぎ、今後の生活の立て直しについて年金担保融資の利用など助言を受けました。債務整理については、自己破産か民事再生の手続きをする方向で弁護士に依頼することになりました。相談者にはカウンセリングも実施し、カウンセラーから息子との関わり方などについて助言を受けました。
妻との共同名義で住宅ローンを組み、一戸建てを購入した。返済のため収入を増やそうと転職したがかえって収入が減ってしまい、
生活費のため、消費者金融やクレジットカード会社から借り入れた。今はようやく収入が安定したものの、住宅ローンの返済に加え、
消費者金融等への返済があり、自転車操業の状態である。どうしたらよいか。(40歳代 男性)
★ 解決に向けた道筋
生活再生相談窓口につなぎ、住宅ローン以外の家計支出を削減するよう助言を受けました。債務整理については、安定した収入が見込める状況であるため、任意整理の方向で弁護士に依頼することになりました。
大学時代に学費の支払いのため、クレジットカードのキャッシングを利用した。借金の返済と生活費のため、銀行やクレジットカード会社、消費者金融から借入れをした。奨学金の返済も残っている。就職後も特に大きな買い物はしていないが、借金の返済が困難となり、住民税や家賃の支払いも滞っている。どうしたらよいか。(30歳代 男性)
★ 解決に向けた道筋
当センターに派遣された弁護士に面談していただき、債務整理の方法について助言を受けました。収入に比べて、債務額が大きいことから、法律扶助制度を利用し自己破産の手続きをする方向で進めていくよう助言を得ました。早いうちに、家賃の滞納分を支払うこと、税金滞納分の分割支払いについて税の窓口に相談するよう助言を受けました。
■<参考>特別相談で受け付けた相談の概要はこちら(PDF:409KB)
お問い合わせ先
東京都消費生活総合センター相談課
電話 03-3235-1219