トップページ > とらぶるの芽(記事一覧) > 「まぜるな 危険」 まぜると有害な塩素ガスが発生します【とらぶるの芽(No.65)】
更新日:2022年1月27日
こんなところにとらぶるの芽No.65(2017年5月)
~ちょっと気になる消費生活情報をお届けします~
「まぜるな 危険」
まぜると有害な塩素ガスが発生します
漂白剤(衣類用、台所用)や洗浄剤(トイレ用、排水パイプ用)、カビ取り剤の製品に「まぜるな危険」と表示されたものがあるのをご存じでしょうか。このような表示をしている製品は、使い方を誤ると大変危険で、使用上の注意点をよく読んで正しく使うことが大事です。
洗浄剤などの製品には、「酸性タイプ」「アルカリ性タイプ」「塩素系」のものがあります。
このうち、「酸性タイプ」の製品と「塩素系」の製品を一緒に使う(まぜる)と有害な塩素ガスが発生します。過去には、酸性の洗浄剤と塩素系の洗浄剤を一緒に使用したため、呼吸困難になる等の事故も発生しました。
こうした危険性が消費者に明確に分かるよう、製品に「まぜるな 危険」と表示するように家庭用品品質表示法で義務づけられています。(*1)
(*1) 表示が義務づけられているのは、漂白剤(塩素系)及び洗浄剤(塩素系及び酸性タイプ)のうち、塩素ガス発生試験(酸性タイプまたは塩素系)で測定した結果、1.0ppm以上塩素ガスを発生する商品です。下記の特別注意事項(1から3)全てを、容器ごとに、商品名が記載された面と同一の面の目立つ場所に表示する必要があります。 |
「まぜるな 危険 塩素系」と表示している製品を、「酸性タイプ」の製品とまぜたり、一緒に使ってはいけません。直接まぜていなくても、酸性タイプの製品と塩素系の製品を、前後して使用しないようにしましょう。
また、お風呂やトイレなど水周りの掃除にクエン酸やお酢を使うこともありますが、これらは酸性なので、塩素系の製品とまざると有害なガスが発生することがあります。
「まぜるな 危険」と表示している製品は、必ず単独で使うようにしましょう。
漂白剤や洗浄剤を使用する場合は、窓を開けたり換気扇を回すなど、必ず換気するように注意しましょう。換気をしていないと、万が一有害ガスが発生した場合に、室内に有害ガスが充満して大変危険です。
その他、「マスクや手袋をして使用する」「大量・長時間使用をしない」「他の容器に移し替えて使用しない」などの注意点も大切です。危害を防止するためにも、使用前に注意事項をよく読み、正しく使いましょう。
ここに気を付けよう!
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(参考情報)
「混ぜるな危険! 家庭用洗浄剤に注意」(南多摩保健所「健康情報みなみたま」平成24年度 No.2 より抜粋)(PDF:649KB)
「家庭用品品質表示法 製品別品質表示の手引き」(消費者庁)
・住宅用又は家具用の洗浄剤
・衣料用、台所用又は住宅用の漂白剤
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