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更新日:2022年1月27日
こんなところにとらぶるの芽No.85(2020年9月)
~ちょっと気になる消費生活情報をお届けします~
災害への備え・・・日常備蓄を知っていますか
ここ数年間、台風や豪雨による大きな被害が目立つようになりました。また、首都直下型地震や南海トラフ地震についても、いつ発生してもおかしくはないと言われています。みなさんは、日頃から、自然災害に対してどのような備えを行っていますか。
今回のとらぶるの芽では、無駄なく自然災害への備えができる『日常備蓄』についてお話します。
自然災害への備えを考えるときに、最も大事なことは何でしょうか。命を守るためには、安全な場所への避難も大事ですが、日頃から、食料や日用品を確保しておくことも重要となってきます。
日常備蓄とは、普段から食べている食品を少し多めに買い置きして、賞味期限が切れる前に食べ、そして買い足す、という方法を繰り返すことにより、大規模災害時にライフラインや物流が一定期間機能しなくても、それが活用できるという考え方で、ローリングストック法とも言われています。
また、食料品だけではなく、トイレットペーパーなどの日用品も同じように少し多めに購入し、消費して買い足していくことが必要です。
備蓄用の食料と聞くと、保存期間が長いものを考えがちですが、日常備蓄においては、必ずしもそうではありません。
では、具体的にどのようなものを備えればいいのか、ということですが、発災直後の緊急時に備えたものに加え、主食とおかずとを組み合わせたものを備えます。
発災直後の緊急用として備えるものは、例えば、ビスケット、栄養補助食品、飲料水、野菜ジュース、フルーツ缶など、すぐに食べられるものがよいでしょう。
さらには、これらのものに加えて、主食となるものとして、例えば、アルファ米、無洗米、カップ麺などを用意し、緊急事態でもなるべく栄養のバランスが取れるように、おかずになるものとして、例えば、魚の缶詰やソーセージ、野菜スープなども備えておくとよいでしょう。
これまでの防災の考え方では、3日分の水や食料を備蓄することが推奨されていましたが、流通が徐々に回復しても必要なものが、すぐには入手できないことも想定されます。まずは、3日分を目標に、可能であれば1週間分くらいの備蓄をするとよいでしょう。
1~3日目は、冷蔵庫・冷凍庫の食材を活用し、傷みやすいものから食べていきます。冷蔵庫に食材を買い置きし、冷凍庫にもご飯やパン、野菜、冷凍食品等を買い揃えておきましょう。冷凍しておいたパンや野菜等は自然解凍で食べられます。
4日目頃になると、冷蔵庫の食材がなくなってきます。日持ちがよい乾麺やレトルト食品等を日頃から備え、4~7日目は、これらの食品を食べるようにします。
いつ起こるか分からない自然災害に備えて、日頃から、各家庭で食料品や日用品を少し多めに購入する日常備蓄を始めてみませんか。
詳細は、以下のホームページをご覧ください。
「食品ロスにしない 備蓄のすすめ」<消費者庁>
「家庭での備蓄対策」<九都県市 首脳会議 防災・危機管理対策委員会ホームページ>
「ぼうさい 平成25年冬号 No.73」<内閣府>
「『日常備蓄』で災害に備えよう」<東京都防災ホームページ>
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