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トップページ > 商品安全 > 危害・危険情報 > 平成30(2018)年度 > 乳幼児の誤飲事故を防止するためコイン形電池の誤飲防止パッケージが順次導入されています!

更新日:2018年4月6日

乳幼児の誤飲事故を防止するためコイン形電池の誤飲防止パッケージが順次導入されています!

乳幼児の誤飲事故は毎年多数発生しています。その中でもコイン形電池の誤飲は、短時間で化学反応が起き、死に至るおそれがあり大変危険です。
東京都では、平成27年度東京都商品等安全対策協議会でコイン形電池等の安全対策を検討し、電池パッケージから乳幼児が電池を取り出して飲み込んでしまうリスクがあることから、一般社団法人電池工業会に電池パッケージの改良を要望しました。
これを受け、電池工業会では、誤飲防止パッケージのガイドラインを作成するとともに、電池工業会加盟各社では、事故の未然防止のため誤飲防止パッケージを順次導入しています。
(※1  商品の使用又はサービスの利用に伴う危害を防止し、都民の安全な消費生活の確保を目的として、消費者及び事業者、学識経験者等が商品やサービスの安全性について検討を行う協議会)

誤飲防止パッケージ。パッケージの開封にはハサミなどが必要です。

コイン形電池とボタン型電池の特徴

コイン形電池
コイン形電池

このパッケージが変わります。

コイン形リチウム電池とも呼ばれる。電圧が3Vと高い。直径が20mmのものが多い。
誤飲すると、放電能力が高いため30分から1時間という短時間で消化管壁に潰瘍をつくると報告されている。また、直径が大きいため食道にひっかかることが多く、同じ場所にとどまることで潰瘍をつくる危険性が高まる。

ボタン形電池
ボタン形電池

ボタン形電池には、アルカリボタン電池、酸化銀電池、空気亜鉛電池がある。電圧は1.5V程度。直径は8~10mm程度のものが多い。
誤飲の他に、乳幼児が鼻に入れてしまうなどの事例もある。

 

平成27年度東京都商品等安全対策協議会での調査分析

  •  被害状況再現実験

生理食塩水に漬けた鶏肉にコイン形電池を接触させた30分後の様子
電池が接触していた部分がただれてしまっている。 

実験(鶏肉)

  • 電池パッケージ開封モニターテスト

2歳児以上の幼児では、従来の電池パッケージを開封することができた。

実験(モニター) 

 

公益社団法人日本小児科学会(※2)から、4歳7か月の女児がコイン形電池を誤飲した事例が報告されています。エックス線検査で体内の異物を確認後、全身麻酔下で誤飲した電池を摘出するなどの処置がされており、医療費も30万円近くかかっています。
 (※2 日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会は、子供の傷害を予防するため、症例をInjury Alert(傷害速報)として報告している。Injury Alert No.13リチウム電池による食道粘膜損傷 類似事例1。)

誤飲してしまった場合、検査や摘出などの処置も乳幼児にとっては、大きな負担になります。
保護者が乳幼児を見守ることは大切ですが、そばにいても乳幼児はちょっとした隙に思わぬ行動を起こすことがあります。日頃から事故が起こりにくい環境を整えておきましょう。

 

その他、コイン形電池・ボタン形電池の誤飲を防止するために!

関連情報

誤飲防止パッケージをコイン形リチウム電池に順次導入します。(一般社団法人電池工業会)外部サイトへリンク

東京都商品等安全対策協議会「子供に対するボタン電池等の安全対策」

 

印刷用のPDFはこちら(PDF:224KB)

お問い合わせ先

東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当

電話番号:03-5388-3082