子供に対するボタン電池等の安全対策
東京都商品等安全対策協議会では、子供のボタン電池等の誤飲事故が発生し、重篤な事例も見受けられるため、今年7月から、アンケート調査や事故再現実験を実施し、「子供に対するボタン電池等の安全対策」について、協議を行ってきました。
ボタン電池等の中でも直径20mmの『コイン形リチウム電池』の誤飲は食道に留まり潰瘍をつくるなど、最悪の場合、死に至る危険性があります。
電池は、鍵のかかる引出しやデータに基づいた子供の手の届かない場所など、確実に子供が触れることができない場所で保管しましょう。
子供の見えるところで電池交換をしない。また、電池交換時に短時間であっても放置しないようにしましょう。
電池を使用する製品を購入する際には、電池収納部のふたが工具等を使用しなければ開かない構造になっているか、衝撃に強いかなどについて確認し、安全な商品を選びましょう。
協議会の開催記録は以下のとおりです。
1 テーマ
子供に対するボタン電池等の安全対策
2 開催内容
〔開催日〕
第1回 平成27年7月6日開催
第2回 平成27年10月22日開催
第3回 平成27年12月16日開催
〔会議資料等〕
会議資料・議事録
3 東京都の対応
4 業界団体・消費者団体・関係団体等の取組状況
平成29年度の取組
	-  東京おもちゃショー2017で注意喚起リーフレット「コイン形電池・ボタン形電池を子供にさわらせないで!」を配布(平成29年6月1日~4日)
 東京おもちゃショーは、一般社団法人日本玩具協会が主催する、国内最大規模の玩具の展示会です。
 平成29年6月1日(木曜日)、2日(金曜日)はビジネス関係者向けの「商談見本市」
 平成29年6月3日(土曜日)、4日(日曜日)はお子様・ファミリーなどにお楽しみいただける「一般公開」
 安全な商品の市場流通に向けて、「商談見本市」にてビジネス関係者へも注意喚起リーフレットを配布
 主催:一般社団法人日本玩具協会 
 関連サイト:東京おもちゃショー2017 
平成28年度の取組
	-  子供に対する安全対策学習会「乳幼児の誤飲に注意!!」の開催(平成28年5月20日)
 消費者として乳幼児の誤飲の危険性について理解し対応するために、小児科医の先生に事例や対応についてお話しいただきました。
 多くの消費者の方にご参加いただきました。
 主催:東京消費者団体連絡センター 
 詳細・報告:乳幼児の誤飲に注意!!~実験と小児科の先生のお話しから学びましょう~(PDF:842KB)
-  電池工業会からコイン形リチウム一次電池のパッケージに関するお知らせ(平成28年10月1日)
 ・電池工業会会員による「誤飲対策パッケージワーキンググループ」を新設し、乳幼児が素手で開けられないパッケージの基準作りを平成27年10月より開始
 ・従来の開封性を重視したパッケージに比べて開けにくパッケージを市場へ順次導入予定
 ・「乳幼児が素手で開封できないパッケージ」の基準をまとめたガイドラインを平成28年10月1日に発行
 詳細・関連サイト:一般社団法人電池工業会「コイン形リチウム一次電池の誤飲防止パッケージガイドライン発行に関するお知らせ」 
-  東京おもちゃショー2016で注意喚起リーフレット「コイン形電池・ボタン形電池を子供にさわらせないで!」を配布
 東京おもちゃショーは、一般社団法人日本玩具協会が主催する、国内最大規模の玩具の展示会です。
 平成28年6月9日(木曜日)、10日(金曜日)はビジネス関係者向けの「商談見本市」
 平成28年6月11日(土曜日)、12日(日曜日)はお子様・ファミリーなどにお楽しみいただける「一般公開」
 安全な商品の市場流通に向けて、「商談見本市」にてビジネス関係者へも注意喚起リーフレットを配布しました。
 主催:一般社団法人日本玩具協会 
 関連サイト:東京おもちゃショー2016 (終了)
-  電池工業会による「手作り乾電池教室」が夏休みを中心に全国で開催
 一般社団法人電池工業会は、小学生(主に3~6年生)および中学生を対象に「手づくり乾電池教室」を全国各地で実施しました。
 電池の歴史、種類、電池の原理、正しい使い方、電池のリサイクルなどについての学習と、講師の指導の下で、手づくり乾電池を作成しました。
 乳幼児のコイン形電池やボタン形電池の誤飲防止に向けた注意喚起のお話もありました。
 主催:一般社団法人電池工業会 
 関連サイト:「手づくり乾電池教室」夏休みを中心に全国で開催 (終了)
5 JISの改正
	-  一次電池通則のJIS改正(平成29年9月20日)
 一次電池の更なる安全性向上を図るため、関連する日本工業規格(JIS C8500)について、電池誤飲事故予防のための機器の電池室設計上の安全配慮に関する推奨事項を追加する等の改正が行われました。
 <改正のポイント>
 電池使用機器の電池室設計において、電池誤飲事故予防の観点から、乳幼児が容易に電池を取り出せないようにする設計指針を、附属書B に推奨事項として追加されました。主なポイントは以下の通りです。
 ・電池室を開けるには、ドライバー又はコインのような道具を用いる構造とすること又は、最低でも独立し連続的な二つの操作が必要なようにすること。(IEC 規格と整合)
 ・機器の落下等によって簡単に蓋が外れない構造とすること。(JIS 独自で追加)
6 委員
【委員】(50音順)
	
		
			| 氏名 | 所属等 | 
		
			| 門倉 徹 | 東京消防庁 参事 防災部防災安全課長 | 
		
			| 鎌田 環 | 独立行政法人国民生活センター 商品テスト部長 | 
		
			| 釘宮 悦子 | 公益社団法人日本消費生活アドバイザー・コンサルタント・相談員協会 理事 | 
		
			| 越山 建彦 | 千葉工業大学社会システム科学部金融・経営リスク科学科生産・生活安全部門 教授 | 
		
			| 鈴木 春代 | 公益社団法人全国消費生活相談員協会 週末電話相談室長 | 
		
			| 西田 佳史 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所人間情報研究部門 首席研究員 | 
	
【特別委員】(50音順)
	
		
			| 氏名 | 所属等 | 
		
			| 小野 裕嗣 | 特定非営利活動法人キッズデザイン協議会 顧問 | 
		
			| 竹内 芳和 | 一般社団法人日本計量機器工業連合会 計量制度検討委員兼JIS原案作成委員 | 
		
			| 寺尾 佳樹 | 一般社団法人電池工業会一次電池部会 部長 | 
		
			| 根岸 修 | 一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会モバイル・システム部 会長 | 
		
			| 町田 隆 | 一般財団法人家電製品協会消費者部 部長 | 
		
			| 松田 妙子 | 特定非営利活動法人子育てひろば 全国連絡協議会 理事 | 
		
			| 山口 隆司 | 一般社団法人日本玩具協会 理事 | 
		
			| 山中 龍宏 | 緑園こどもクリニック 院長 | 
	
【オブザーバ】
	
		
			| 氏名 | 所属等 | 
		
			| 尾原 知明 | 消費者庁 消費者安全課長 | 
	
 
東京都生活文化局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055