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更新日:2020年12月11日
令和2年12月11日
お餅による窒息事故は、食べる機会が増える12月、特に1月に多く発生しています。東京消防庁管内では、平成27年から令和元年までの5年間に、お餅など(団子等も含みます)を喉に詰まらせて463人が救急搬送されています。そのうち、約9割が65歳以上の高齢者で、亡くなったケースもあります。
お餅は粘りがあり、くっつきやすく噛み切りにくい食べ物です。また高齢者や乳幼児は噛んで飲み込む力が弱いため、注意が必要です。年末年始を迎えるにあたり、事故防止のポイントや応急手当の方法を確認し、食べる際には気をつけましょう。
※上記事例1番目は、東京消防庁 広報テーマ2020年12月号 を参照
※上記事例2番目及び3番目は、東京くらしWEB「年末年始の生活に潜むヒヤリ・ハット調査」(平成24年12月4日)を参照
チョークサインを出しているとき、声を出せないとき、顔色が急に真っ青になったときなどは、食べ物などにより気道が塞がれていることが疑われます。
※チョークサイン…窒息を起こし、呼吸ができなくなったことを他の人に知らせる世界共通のサイン
そのようなときは大きな声で助けを呼び、119番通報とAEDの搬送を依頼し、直ちに気道異物除去を始めます。
1 まず咳をすることが可能であれば、できる限り咳をさせます。
2 咳もできずに窒息しているときは、背部叩打法(はいぶこうだほう)を行いましょう。
1胸もしくは下あごを支えて突き出し、あごを反らせます。
傷病者が倒れている場合は、傷病者を手前に引き起こして横向きに寝かせ、自分の足で 傷病者の胸を支えます。片手で傷病者顔を支えます。
2 もう片方の手のひらの付け根で、傷病者の肩甲骨と肩甲骨の間を強く4~5回、迅速に叩きます。
3 回数にとらわれず、異物が取れるか、反応がなくなるまで続けます。
ただちに心肺蘇生※を開始してください。
※心肺蘇生については、東京消防庁の以下のURLからご覧いただけます。
《心肺蘇生等の応急手当》(広報テーマ2020年4月号)東京消防庁
◎参考
《年末年始の生活に潜むヒヤリ・ハット調査》東京くらしWEB(平成24年12月4日)
《年末年始の救急事故をなくそう 餅による窒息事故に注意》(広報テーマ2020年12月号)東京消防庁
《みんなで防ごう高齢者の事故》消費者庁(令和元年12月18日)
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お問い合わせ先
東京都生活文化局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055