テストレポート
その持ち方、危険です!!
~「傘の安全性に関する調査」を実施しました~
傘は晴雨問わず使用機会が非常に多い商品ですが、たたんだ傘の持ち方次第では重大な事故につながる危険があります。そこで東京都は、傘による事故の防止に向けて、アンケートによる消費者の使用実態調査と、安全性に関する試験を実施しました。
アンケート結果(抜粋)
- 傘による危害やヒヤリ・ハットの経験をした人は 44.0%
- エスカレーターで前の人の傘の先が目に入りそうになった。
- 階段を上っている時に、自分の傘が後ろの人に当たってしまった。
- 傘による危害やヒヤリ・ハットの発生場所は、駅構内(階段・エスカレーター)が最も多かった。
- 傘を横向きまたは斜めにして持ったことがある人は 34.0%

アンケート調査対象:都内在住で20歳以上の男女2,000人
安全性に関する試験結果(抜粋)
横持ちした傘がぶつかったときの衝撃力を測定するため、振り子装置に傘を横向きに固定し、歩行時の腕振りのように45度の角度から傘を振り下ろしました。衝撃力はピアノ約1台分と大きく、それが傘の先端に集中するため、身体に当たると失明や骨折などの重篤なけがを負う可能性があることが分かりました。

傘の先端が衝突し、厚さ1.6mmのガラスが粉砕した
消費者へのアドバイス
-
1 表示以上の長さであることを意識しましょう。
一般的に表示されている「傘の長さ」は親骨の長さを指し、持ち手や傘の先端(石突き)の長さは入っていません。 -
2 必ず持ち手を持ち、石突きが真下(地面・床方向)に向くように持ちましょう。
傘は持ちやすいからと言って横向きに持つと大変危険です。
詳細は「東京くらしWEB 」 その持ち方、危険です!~「傘の安全性に関する調査」を実施しました~
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/anzen/test/2024kasa.html

- 問い合わせ
- 東京都生活文化局 消費生活部 生活安全課
03-5388-3082