フレッシュ市場
ギンポ(ニシキギンポ)

“を食べずして天ぷらを語るなかれ”といわれるほど、ギンポは天ぷら好きから愛されてきた魚です。
東京都中央卸売市場に出回るギンポのほとんどは、ニシキギンポという種類で、主な産地は東京湾や宮城県です。5~6月を中心とした初夏のわずかな期間にのみ出回り、その見た目はうつぼに似ています。
体長は平均20cm程度ですが、大きいものは30cmにまで成長します。
天ぷらにすると、クセのない透明感のある白身で、ふわっとした食感と濃厚な旨味があります。また、愛知県などでは蒲焼でも楽しまれています。街の鮮魚店で見かけた場合は、皮に張りがあり色鮮やかなものを選ぶと良いでしょう。それが鮮度の見分け方です。
水温の上昇などによる漁獲量の減少から、ギンポを食べられる機会は減りつつありますが、この時期の特別な味覚に舌鼓を打ちませんか。
取材協力:有限会社 ナンバ水産 資料提供:一般社団法人 豊洲市場協会
