SNSで知り合った人に副業を勧められた
~ネットショップの無在庫販売に注意~

SNSで知り合った人から、副業を勧められました。海外の通販サイトにネットショップを開設し、注文後に仕入れ代金を払うだけで、事業者が発注し注文者に直接発送してくれるので、在庫を持たずに楽に稼げるというものです。言われるまま、紹介された海外サイトに婦人服ショップを開設しました。注文が入り、指定された銀行口座に仕入れ代金を振り込んだところ、後日サイト専用アプリで売上金を確認できました。さらに、大口注文が入ったので、約100万円を振り込みました。先日、売上金を出金しようとしたら、高額な手数料や税金を支払わないと出金できないと言われました。勧誘者と会ったことはなく、連絡はSNSのみで、現在連絡が取れません。どうしたらよいでしょうか。

SNSで知り合った人から勧誘されて、在庫を持たずに海外の通販サイトで販売する副業に関する相談が増えており、特に40歳以上の方からの相談が増加しています。出店した通販サイト自体が偽物の可能性があります。
このような儲け話には、以下のような特徴がみられます。
- SNSやネット上で知り合った人から勧誘される。
- 勧誘者の日本語がたどたどしいなど、違和感がある。
- 海外のサイトや事業者を紹介される。
- 振込先口座が個人名義
これらに1つでも当てはまったら要注意です。
事例のように、事業者が売上金の出金にさまざまな理由をつけて応じない場合、被害回復は非常に困難です。特に、勧誘者との連絡手段がSNSだけの場合、ブロックされると一切連絡が取れなくなるので出店等には十分注意が必要です。
SNSを通じて親しくなった人から儲け話を持ち掛けられた場合は、簡単に信用せず、安易に資金を振り込まないようにしましょう。
不審に思ったら、契約する前に、最寄りの消費生活センターにご相談ください。
- 東京都消費生活総合センター
03-3235-1155
- お近くの相談窓口(消費者ホットライン)
局番なし188