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2021年度版若者
令和4年4月から成年年齢が引き下げられます
令和4年4月から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられます。
成年年齢が18歳に引き下げられると、高校在学中に成人となり、親権者の同意がなくても、自らの判断で高額な商品購入やお金の借入ができるようになることから、18歳、19歳の若者を狙った消費者被害が増えるおそれがあります。
そこで、都では、学識経験者等で構成される東京都消費生活対策審議会に、都が進めるべき消費者教育について審議を依頼し、令和元年9月に、今後の取組の方向性について、意見をもらいました。意見を踏まえて、これからも若者への消費者教育の充実に取り組んでいきます。
答申のポイント
1 学校教育における消費者教育の推進
「東京都版消費者教育コーディネーター」配置の早急な検討
学校及び保護者等に向けた講習会等の充実
2 注意喚起・情報発信
インターネット広告やハッシュタグなど、SNSを活用した情報発信の強化
3 区市町村支援
地域特性に応じた消費者教育の推進を支援
なぜ、18歳、19歳の若者が狙われるのでしょうか?

- 社会経験や知識等が少ない若者は、悪質商法の手口に簡単に騙されてしまうことがあります。
- 18歳、19歳の若者には、未成年者取消権が使えなくなります。
※未成年者取消権
未成年者が親の同意を得ずに結んだ高額な契約は、原則として取消すことができるというもの
学校における消費者教育の推進
消費者教育コーディネーターの設置
- 学校における消費者教育を支援するため、消費者教育コーディネーターを設置しました。学校からの相談にワンストップで対応し、ニーズに合わせた消費者教育コンテンツ(教材、出前講座等)の紹介等を行います。
学校向けメルマガ(消費者注意情報)の配信
- 高校・大学・短大・専門学校等と連携し、若者からの相談が増加している手口や注意が必要な被害や商法、アドバイスをメールマガジンでお届けしています。
高校生向けに消費者教育・啓発ノートの配布
- 高校2年生を対象に、成人になる前に押さえておきたい消費生活の知識や消費者トラブルに巻き込まれた場合の相談機関を紹介した啓発用ノートを作成し、学校を通じて配布します。

計量思想の普及啓発
- 小学生の段階から計量に親しみ興味をもってもらえるよう、夏休み期間に計量器の工作などを体験する「親子はかり教室」を開催するとともに、計量及び学校教育の関係者と協力し、「出前計量教室」の開催や計量に関係する教科の支援に取り組みます。

悪質商法被害防止キャンペーン
- 若者の消費者被害の未然・拡大防止を図るため、1月から3月までを若者向けの悪質商法被害防止キャンペーン期間として、さまざまな啓発事業を実施します。
- 交通広告やリーフレットの配布などを実施します。

保護者向けに成年年齢引下げ啓発チラシの配布
- 成年年齢引下げにより若者の消費者被害が増えるおそれがあることから、成年年齢引下げにかかる啓発チラシを作成し、都内高校2年生の保護者の方に学校を通じて配布します。

出前講座・出前寄席
若者に向けた注意喚起情報の発信
- ホームページ「東京くらしWEB」の「ちょっとお耳に入れたい話」コーナーでは、話題のテーマや特に今若者に知ってほしい(伝えたい)情報を連載形式で各分野の専門家がわかりやすく解説しています。
若者に多い消費者トラブル
「お試し無料」「初回限定○○円」のサプリが定期購入だった
~未成年の通信販売の定期購入トラブルが増えています~
スマートフォンで無料の動画サイトを見ていたら、「初回完全無料」と書かれた健康食品の広告が表示されたので、興味を持ちサイトを閲覧した。申し込んだつもりはなかったが、数日後に代金0円の伝票が入った1回目の商品が送られてきた。慌ててサイトを調べると、定期購入だが回数の縛りがないということだったので、商品の返品と解約を申し出たところ、「初回で解約するなら、解約料がかかる。」と言われた。(10歳代)

東京都消費生活総合センターからのアドバイス
- 「お試し」「初回限定」と無料や数百円をうたう商品は、定期購入の可能性が高いので、すぐに購入ボタンを押さずに、必ず定期購入になっていないか確認しましょう。
- 解約・返品の条件が厳しい場合があります。解約・返品条件は初めにしっかり確認してから申し込むようにしましょう。
- インターネット通販などでトラブルが発生したり、不審な点があるときは、消費生活センターにご相談ください。

成年年齢引下げに伴う若者をターゲットにした消費者啓発
- 若者の消費者被害を防止するため、若者から作品を公募・選考して公開する参加型の消費者啓発事業を実施します。
令和2年度事業
消費者トラブルを防ぐために、若者から「記憶に残るコピー」を募集、選考されたコピーをもとに、ラジオCMと動画を制作し、若者の消費者被害防止をアピールします。

入賞作品
島村峻成さんの作品
男:「一,二,三,四,五…」
女:「ねえねえ~何数えてるの?」
男:「あー、友達の連絡先。いくつあったかなって(笑)」
女:「あーそうなんだ。」
男:「五,十,十五,二十,二十五...」
女:「今度は何数えてんの?」
男:「あー、なんかこのサプリを友達に紹介するとひとりにつき5万円貰えるんだって(笑)いくらになるかなあ~!」
女:「あっ、それって…」
NA:「それマルチ商法かも。あっと思ったらまず相談。東京都消費生活総合センターです。」
沖田ミツヲさんの作品
~喫茶店内にて、何かを食べながら話す男~
胡散臭い男:「やっぱさぁ『夢』を叶えるにはお金が必要じゃん?ほら、『夢』もってる人でもさ、お金が無くて諦めちゃうみたいなパターンが多いわけ。でさ、君も『夢』叶えたいわけじゃん?毎日バイトしながら、空いてる時間で『夢』の為に努力して…って効率悪いじゃん?俺はね、君の『夢』を叶える為のお手伝いをしたくてこのビジネスを…」
NA:「その夢を食べられてしまう前に。まずはご相談ください。東京都消費生活総合センターです。」
森田直也さんの作品
男:「じゃあここにハンコ押して。え?初めての契約だからちゃんと読むって?あのね、それは高校生まで。大人の世界ではこういうのはさっさとハンコ押すの。そうそう。その調子。これで君も俺らの“仲間”だぜ」
NA:「契約は慎重に。東京都消費生活総合センター」
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