スプレー缶の事故に注意しましょう!
殺虫剤、ヘアスプレー、消臭剤など、スプレー缶製品は日常生活のさまざまなところで使用されています。
スプレー缶に充填されている噴射ガスの多くには、可燃性ガスが使用されていて、誤った取扱いをすると爆発を引き起こすなど大変危険です。
先日の港区六本木、令和元年7月の大阪府高槻市、平成30年12月の札幌市でのスプレー缶のガスによる爆発火災事故は記憶に新しいところですが、改めてスプレー缶の正しい取扱い方法を確認し、事故を未然に防ぎましょう。
事故事例
- カセットコンロの火がつかなくなり、ガスボンベを使い切ったと思った。廃棄のため穴をあけると火花が散り、左腕を火傷した。(令和4年6月)
- 事務所でシュレッダーにエアゾールスプレーを吹き付けたところ、爆発を伴う火災が発生し、1名が負傷した。(令和2年5月)
- ガスファンヒーターを使用中、スプレー缶が破裂して、周辺を焼損し、軽傷を負った。(平成30年12月)
- 台所で消臭スプレーのガス抜きをしたところ、引火して指から肘まで火傷した。(平成30年7月)
- スプレー式の洗浄剤をガスコンロに使用後、点火したところ、爆発して周辺を破損し、衣類が焦げて火傷を負った。(平成29年4月)
- 殺虫剤を台所で使ったところ、コンロの火に燃え移り、顔と腕に火傷をした。(平成28年5月)
※事故情報データバンクシステムより
事故を防ぐポイント
火気のある場所の近くでは使用しない
- 可燃性ガスを含むスプレー缶を火気のある場所の近くで使用すると、ガスに引火して急激に燃え広がるおそれがあるため危険です。
- 「使用上の注意」や「警告表示」に従って、火気のある場所の近くでは使用しないでください。
使用時や使用後は十分に換気を行う
- 可燃性ガスを含むスプレー缶の使用時は、ガスが滞留しないように気を付けてください。
- 換気が終わるまでは、ライターや火花が発生する機器(ガスコンロ、換気扇、掃除機など)を使用しないでください。
暖房器具の近くや直射日光が当たる場所など、高温になる場所にスプレー缶を置かない
- ファンヒーターなどの暖房器具の近くにスプレー缶を置かないでください。
- 缶が熱せられると、内部のガスが膨張して内圧が上がり、缶が破裂するおそれがあります。
自治体の指示に従って廃棄する
- スプレー缶を捨てるときは、屋外の風通しのよい場所で、スプレーボタンを押すなどして、中身を出し切ってください。
- スプレー缶に中身が残っている状態で穴を開けると、漏れ出た可燃性ガスに引火するおそれがあります。
- なお、廃棄方法については、自治体の指示に従ってください。
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東京都生活文化局消費生活部生活安全課商品安全担当
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