シャクヤク
「立てば芍薬 、座れば牡丹 、歩く姿は百合の花」として古くから親しまれている、華やかなシャクヤク。その根は生薬にも用いられるほか、甘く上品な香りは、英語名の「peony(ピオニー)」の香りとしても知られています。
近年は品種改良が進み品種のバリエーションが豊富になっています。最近特に人気なのが、咲き進むにつれて花びらの色が変化する品種です。例えば、濃いピンク色のつぼみが、咲き進むにつれて花びらがサーモンピンク色になり、最終的に白っぽく変化するものもあります。
また、シャクヤクと牡丹が交配された「ハイブリッドシャクヤク」として、もともとシャクヤクにはなかった「黄色」のシャクヤクも生まれています。
このように多様な魅力を持つシャクヤクは、主に長野県を中心に生産され、5月から6月に市場に出回ります。切り花を選ぶ際は、つぼみが固すぎず、若干花びらの色が見えているものを選びましょう。また、きれいに花を咲かせる一番のコツは、つぼみについている蜜をきれいにふいたり洗ったりしてあげること。さらに、花が咲くためにはエネルギーが必要であるため、余分な葉を取ってあげましょう。
資料提供:東京都中央卸売市場板橋市場 株式会社東日本板橋花き
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