高齢者の自宅売却トラブルが増えています! ~リースバック契約の注意点~
築40年のマンションで、年金暮らしをしています。3日前に自宅に不動産業者が訪れ、「古いマンションは将来売れなくなる。早いうちに売却した方が良い。」「800万円で買い取る。その後は、毎月12万円の家賃を支払って住み続けられ、管理費や修繕費、固定資産税がかからなくなるのでとても有利だ。」と勧誘されています。自宅を売却する予定はありませんでしたが、売却した方が良いのか分からなくなり困っています。
自宅を売却した後、毎月賃料を支払って賃貸住宅として住み続けるサービスを「住宅のリースバック」と言い、不動産の売買契約と賃貸借契約、2本立ての契約(リースバック契約)を締結します。
数年後に高齢者施設に住み替えるまで一時的に住み続けるなど、リースバック契約に適した事例もありますが、注意すべき点も多く、理解できないまま契約するとトラブルにつながります。
トラブルを防止するため、契約する前に次の点をきちんと確認しましょう。
売却について
- 売却価格が相場よりかなり安くなっていないか。
- 契約後に自宅の買い戻しに応じてもらえるのか。
- 売却時に測量、耐震補強などの経費や事務手数料等がどのくらいかかるのか。また、その相場はどのくらいか。
賃貸借契約について
- 賃貸借契約期間および更新はどうなっているか。
- 売却額は家賃の何年分になるのか。
その場ですぐに契約せず、必ず家族や信頼できる身近な人に相談して決めるようにしましょう! 困ったときは消費生活センターにご相談ください。
<参考>国土交通省「住宅のリースバックに関するガイドブック」
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001487923.pdf
- 相談窓口のご案内
- 03-3235-1155