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相談の窓口から

投資用マンションを契約したが、
返済が不安になったので解約したい

質問
 投資用マンションを購入した友人に、副収入になるから購入してはどうかと誘われ、不動産業者(宅地建物取引業者)を紹介されました。ファミレスで話を聞き、クーリング・オフが可能だと言われ、契約書にも書いてあったので、その日のうちに契約書に記入しました。その後、手付金を振り込みました。よく考えると、購入代金の支払いが不安です。契約から既に5日たっているのですが、やめることはできるでしょうか。
回答
 最近、若い世代を中心に、投資用マンションを購入したが支払いに困っているなどの相談が寄せられています。事例のような友人の紹介のほか、自宅や職場へ電話がかかってくるなど勧誘形態はさまざまですが、事業者に会って詳しく話を聞いているうちに、断れなくなって契約してしまうことが多いようです。
 多くの場合、ローンを組んでマンションを購入しますが、そのローン返済の元となるのが家賃収入です。事業者から「入居者を探してきて家賃を保証する」などと説明されても、返済期間中ずっと「家賃保証」が続くかなどの不安要素があります。また、税金や修繕代金などの負担も発生します。投資用マンションの運用は、貸主としてのリスクや負担があるため、必ずもうかるとは限りません。
 なお、この事例では、消費者が宅地建物取引業者から直接購入し、事務所等以外で契約を行っているので、宅地建物取引業法による8日以内のクーリング・オフが可能です。クーリング・オフができない場合には、手付金を放棄して解除する方法や、ローン特約による解除などの方法もあります。
 投資用マンションを購入する際は、将来の家賃収入、ローン返済計画、所有者としての負担などを十分に検討し、慎重に判断しましょう。少しでも不安な点がある場合は、購入する前に、最寄りの消費生活センターにご相談ください。
※「ローンの承認が下りない場合には解除ができる」という特約が売買契約にある場合に、その特約で解除すること
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