メニュー

ここから本文です

相談の窓口から

海外の旅行予約サイトを利用する場合は、旅行条件をよく確認しましょう

質問
 2か月後の海外旅行のため、インターネットの旅行予約サイトから2名1泊約10万円のホテルを予約しました。(日本語表記であったため予約時には気づきませんでしたが、海外の事業者が運営しているサイトだと後で知りました。)
 予約から3日後、友人の都合が悪くなったため旅行を中止することになりました。そこで、すぐに予約サイトでキャンセルの手続きをしましたが、宿泊費の90%(約9万円)の支払いを求められました。予約時にキャンセル料の確認をしていませんでしたが、予約から3日しか経っておらず、しかも2か月先の宿泊のキャンセル料を払わなければならないのでしょうか。
回答
 インターネットの普及により、旅行予約サイトを通してホテルなどを予約することが一般的になりました。ネット上には数多くの旅行予約サイトが存在しますが、その中には日本語表記であっても海外の事業者が運営しているものもあります。このように営業拠点を海外に置き、オンライン上で国境を超えて宿泊施設などの旅行商品を販売する事業者を海外OTA(Online Travel Agency)といいます。
 海外OTAは本拠地が海外のため、日本の旅行業法や標準旅行業約款の適用を受けず、原則それぞれのサイトで定められている規約に従うことになります。そのため、数か月先のホテルの宿泊などについて、予約直後にキャンセルしたとしても、返金額が少なかったり、一切返金がないケースもあります。この事例では、サイトの規約に基づいたキャンセル料が発生すると考えられます。
 予約時は、国内外の業者を問わず、キャンセル料規定を必ず確認し、納得したうえで申し込みましょう。申込画面や最終確認画面を印刷するか、画像を保存しておくのもトラブル防止に役立ちます。
 なお、ネット上には旅行業者などにホームページだけを貸している「場貸しサイト」や、「メタサーチ」と呼ばれる旅行比較サイトもあります。このようなサイトに掲載されているホテルなどを予約する場合、実際の旅行の申し込みや支払いについては、消費者と宿泊施設・交通機関、旅行業者などが直接行うことになります。便利な反面、契約関係や仕組みがわかりにくいといった問題も発生しているので注意が必要です。
 何かあったら最寄りの消費生活センターに相談するとよいでしょう。
相談窓口のご案内
電話03-3235-1155