乳幼児の歯みがき中の事故に注意!
平成29年2月14日
子供が歯ブラシをくわえたまま転倒し、喉を突くなど口の内を受傷する事故が毎年発生しています。
歯ブラシが口の中に突き刺さると、重症な事故に繋がる可能性があります。
特に、1歳から3歳前半までの乳幼児に事故が多く起きています。
このようなときに、喉突き事故が起きています!
- 歯ブラシを持ったままよたよた歩いていて転んだ。(1歳4ヶ月)
- 歯みがき中によそ見をして、台から滑り落ちた。(2歳11ヶ月)
- 歯みがき中にふざけて姉とぶつかり、歯ブラシが喉に刺さった。(2歳1ヶ月)
- ソファーから落ちて、くわえていた歯ブラシが喉に刺さりそうになった。(1歳8ヶ月)

子供を事故から守るために!
- 歯みがきは幼児期のむし歯予防の意義は大きく、日常生活の習慣付けにおいて大切な時期です。
- 子供の事故を予防するには保護者の見守りは基本ですが、子供はちょっとした隙に予期しない行動をするので見守りだけでは事故を防ぐのは困難です。
- 生活環境の見直しや子供の発達段階に応じた歯ブラシを使用することでリスクを低減しましょう。
保護者の見守りの中で、床に座って歯みがきしましょう!
立っているより座っている状態の方が、転倒時の受傷リスクを低減できます。
喉突き事故対策を施した歯ブラシを使いましょう!
事故の危険性の高い3歳前半までは、喉に突き刺さりにくい歯ブラシや喉の奥に入りにくい歯ブラシを使いましょう。

保護者が仕上げみがきで使用する歯ブラシと使い分けをしましょう!
幼児期の子供自身の歯みがきは、習慣付けとして大切ですが、清掃効果は不十分です。
仕上げ用歯ブラシを使って、保護者が仕上げみがきをしましょう。目的に合った歯ブラシを選択することが大切です。
仕上げみがき用歯ブラシは子供に持たせたり、子供の手の届くところに置かないようにしましょう。

歯みがきを行う場所、生活環境を見直しましょう!
居間では・・・
ソファーからの転落に注意!
クッションなどでの躓き転倒に注意!
- 子供の動線に電化製品のコードやクッションなど物を置かない。
兄弟姉妹との衝突に注意!
洗面所では・・・
踏み台からの転落に注意!
- 洗面台に届かない場合は、うがいをするときだけ踏み台を使用し、歯ブラシをくわえず、置いてから踏み台に乗る。
寝室では・・・
布団などでの躓き転倒に注意!
- うがいをするため場所を移動するときは、歯ブラシを持たせたまま歩かせない。
- 歯みがきが終わったら、歯ブラシは保護者が片付ける。
事故やヒヤリ・ハットを経験したら、消費生活相談窓口や製造事業者に報告しましょう!
同様の事故の再発防止や商品改善につなげるため、事故時の対応結果等について情報提供しましょう。
- 東京都消費生活総合センター 電話 03-3235-1155
- 消費者ホットライン 電話 188(いやや!)
※消費者ホットラインは、全国共通の電話番号で、地方公共団体が設置している身近な消費生活相談窓口を御案内いたします。
その他にも・・・
歯ブラシだけでなく、箸やフォークなど、喉突きの危険性のある日用品も、口に入れたまま遊んだり、歩いたり、走ったりしないようにしましょう。
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3082