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契約成立に伴う権利と義務
消費者がお店で、1足5,000円のスニーカーを購入した場合、契約はいつ成立したでしょうか? 該当するイラストをクリックしましょう。
消費者が「1足5,000円のスニーカーをください」と言ったとき。
店員が「はい。分かりました。」と答えたとき。
消費者が代金を払い、店員がスニーカーを渡しながら代金を受け取ったとき。
解 説
消費者は、お店で「1足5,000円のスニーカーをください。」と、契約の「申込み」の意思表示をしました。
お店の人は、「はい。分かりました。スニーカー1足5,000円になります。」と、契約の「承諾」の意思表示をしました。これで、契約が成立しました。
①契約の「申込み」の意思表示
②契約の「承諾」の意思表示
③合致、契約成立
②契約の「承諾」の意思表示
「契約が成立すると、権利と義務」が発生します。
「消費者は、代金を支払う義務と商品を受け取る権利が発生します。」
「そして、お店側には、代金を受け取る権利と商品やサービスを渡す義務が発生します。これは民法で定められており、法的に拘束されます。」
Q1の解答を開くと、解答と解説が表示されます。
Q1の解説を参考に、次の( )内に、適切な用語を入力しましょう。
もし、どちらかが勝手に契約を守らなかったらどうなるか、考えてみましょう。(※10文字以上入力 必須)
記入例
もし、消費者が契約を守らなかったら、どうなるでしょうか。
(事業者の立場で考えてみましょう。)
もし、お店の人(事業者)が契約を守らなかったら、どうなるでしょうか。
(消費者の立場で考えてみましょう。)
安定した経済活動が行われるためには、消費者と事業者との間での信頼関係が重要です。そのために、法律によって双方の権利と義務を定め、一方が契約を守らなかったことで、他方の権利が実現できない場合は、権利の実現に向けて国家の力が働くのです。
国家の力で…ってなに
解説:国家の力で…ってなに?
例えば、消費者が一方的に契約を守らずに、商品の代金を支払わなかったら…
事業者は代金を受け取るという権利を守るために、消費者に代金を払うように裁判所に申し立てが行えます。つまり、民事訴訟という裁判が起こせるということです。
このことからも分かるように、契約は一方的に解除することができないのです。また、契約書がなくても、口約束でも契約は成立します。契約は慎重に検討し、結んだ契約には責任をもちましょう。
契約する際の注意点
契約する時は次のことに注意しましょう。
・何かあったときに、契約相手が特定できないと交渉することができず、救済される手立てがありません。まずは、事業者情報(事業者名、所在地、電話番号など)を確認し、画面の印刷やスクリーンショットで保存しておきましょう。
・事業者のなかには、突然サイトやアカウントを削除して連絡が取れないようにする事業者もいます。インターネットの向こう側には、悪質な事業者もいることを覚えておきましょう。
インターネット通信販売の場合、契約成立はいつになるでしょうか?
申込みボタンを押したときが、「契約成立になる」と考えましょう。
契約すると決めたときは、「最終確認画面」で自分が申し込みたい内容と誤りがないかを確認してから、「注文を完了する」などの申込みボタンを押します。
申込みボタンを押すと、すぐに事業者からは自動返信で「承諾」が通知されることが多いため、申込みボタンを押したときが、「契約成立になる」と考えましょう。
インターネット通信販売もそのほかの通信販売も、クーリング・オフ制度はありません。
インターネット通信販売では、契約内容に関わる全ての表示を見て契約するかどうかを検討しましょう。その際には、返品や契約解除の条件がどうなっているかについても確認をすることが大切です。
契約は、一方的に解約することはできません。慎重に検討しましょう。