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契約成立に伴う権利と義務

ミッケ03
question1

消費者がお店で、1足5,000円のスニーカーを購入した場合、契約はいつ成立したでしょうか? 該当するイラストをクリックしましょう。

1
スニーカーをレジに持っていくりく False

消費者が「1足5,000円のスニーカーをください」と言ったとき。

2
スニーカーを受け取った店員 true

店員が「はい。分かりました。」と答えたとき。

3
代金を受け取り商品を渡す店員 False

消費者が代金を払い、店員がスニーカーを渡しながら代金を受け取ったとき。

解答を見る
解説を見る

解 説

消費者は、お店で「1足5,000円のスニーカーをください。」と、契約の「申込み」の意思表示をしました。
お店の人は、「はい。分かりました。スニーカー1足5,000円になります。」と、契約の「承諾」の意思表示をしました。これで、契約が成立しました。

1足5,000円のスニーカーをください。
アイコンリク01
はい。分かりました。スニーカー1足5,000円になります。
アイコン店員01
Green Arrow 1

①契約の「申込み」の意思表示

Grey Arrow 1

②契約の「承諾」の意思表示

③合致、契約成立

Grey Arrow 1

②契約の「承諾」の意思表示

Red Arrow
代金を支払う義務
アイコンリク02
Green Arrrow 2 五千円

権利と義務が発生

代金を受け取る権利
アイコン店員03

商品やサービスを
受け取る権利
アイコンリク03
Grey Arrrow 2 商品のスニーカー
商品やサービスを
渡す義務
アイコン店員02

権利と義務が発生

代金を支払う
義務
アイコンリク02
代金を受け取る
権利
アイコン店員03
Green Arrrow 2 五千円
Grey Arrrow 2 商品のスニーカー
商品やサービスを受け取る権利
アイコンリク03
商品やサービスを渡す義務
アイコン店員02
アイコンミッケ06

「契約が成立すると、権利と義務」が発生します。
「消費者は、代金を支払う義務と商品を受け取る権利が発生します。」
「そして、お店側には、代金を受け取る権利と商品やサービスを渡す義務が発生します。これは民法で定められており、法的に拘束されます。」

解説を閉じる
ミッケ05
question2

Q1の解答を開くと、解答と解説が表示されます。
Q1の解説を参考に、次の(   )内に、適切な用語を入力しましょう。

消費者は、代金を支払うと商品を受け取るが発生します。
そして、お店側には、代金を受け取ると商品やサービスを渡す
発生します。これは民法で定められており、法的に拘束されます。
解答を見る
消費者は、代金を支払う義務と商品を受け取る権利が発生します。
そして、お店側には、代金を受け取る権利と商品やサービスを渡す義務が発生します。これは民法で定められており、法的に拘束されます。
解答を閉じる
ミッケ02
question3

もし、どちらかが勝手に契約を守らなかったらどうなるか、考えてみましょう。(※10文字以上入力 必須)

消費者が契約を守らなかったら、どうなるでしょうか。
お店の人(事業者)が契約を守らなかったら、どうなるでしょうか。
記入例を見る

記入例

アイコンあおい01

もし、消費者が契約を守らなかったら、どうなるでしょうか。
(事業者の立場で考えてみましょう。)

考えて不安な表情のあおい
  • お店側は、費用や時間をかけて商品を仕入れたり、製作したりしている。消費者が契約を守らなかったら、商品の代金が受け取れないため収益が得られず、お店が潰れてしまうかもしれない。
  • 契約を守らない消費者ばかりになると、消費者との信頼関係が築けず、安心して契約が結べない。その結果、安定した経営計画を立てることができなくなる。
アイコンりく04

もし、お店の人(事業者)が契約を守らなかったら、どうなるでしょうか。
(消費者の立場で考えてみましょう。)

考えて不安な表情のりく
  • 信頼できないお店では、安心して購入することができない。
  • 信頼できないお店ばかりになると、必要なものが手に入らなくなるため、自分で製作・調達しなければならない。時間も労力もかかるばかりか、事業者のように専門的な新商品や新サービスなども作れないので、豊かな生活が送れなくなる。
White arrow down
アイコンミッケ06

安定した経済活動が行われるためには、消費者と事業者との間での信頼関係が重要です。そのために、法律によって双方の権利と義務を定め、一方が契約を守らなかったことで、他方の権利が実現できない場合は、権利の実現に向けて国家の力が働くのです。

消費者と事業者の信頼関係
記入例を閉じる
ミッケ06

見て、読んで……なっとく

国家の力で…ってなに

解説:国家の力で…ってなに?

例えば、消費者が一方的に契約を守らずに、商品の代金を支払わなかったら…
事業者は代金を受け取るという権利を守るために、消費者に代金を払うように裁判所に申し立てが行えます。つまり、民事訴訟という裁判が起こせるということです。

民事訴訟の仕組み
  • この民事訴訟で事業者が勝訴すれば、裁判所が消費者に代金を支払うようにという判決を下します。
  • それでも消費者が代金を支払わなければ、強制的に財産を差し押えてお金を回収することになるのです。
  • 国家の力によって、事業者は代金を受け取るという権利を実現してもらえることになります。
アイコンミッケ01

このことからも分かるように、契約は一方的に解除することができないのです。また、契約書がなくても、口約束でも契約は成立します。契約は慎重に検討し、結んだ契約には責任をもちましょう。

契約する際の注意点

アイコンミッケ05

契約する時は次のことに注意しましょう。

  • 購入する前に、本当に必要かどうかを考えましょう。
  • 複数の事業者で、契約条件などを比較検討しましょう。
  • 契約相手が特定でき、信頼できるかどうかを検討しましょう。

    何かあったときに、契約相手が特定できないと交渉することができず、救済される手立てがありません。まずは、事業者情報(事業者名、所在地、電話番号など)を確認し、画面の印刷やスクリーンショットで保存しておきましょう。

    事業者のなかには、突然サイトやアカウントを削除して連絡が取れないようにする事業者もいます。インターネットの向こう側には、悪質な事業者もいることを覚えておきましょう。

  • 契約する物やサービスの内容、支払金額、支払方法、返品や契約解除の条件など、契約内容を検討しましょう。
参考教材 Web版消費者教育読本「大人になる君へ 社会で役立つ契約知識」
アイコンミッケ06

インターネット通信販売の場合、契約成立はいつになるでしょうか?

ミッケ08

申込みボタンを押したときが、「契約成立になる」と考えましょう。

契約すると決めたときは、「最終確認画面」で自分が申し込みたい内容と誤りがないかを確認してから、「注文を完了する」などの申込みボタンを押します。
申込みボタンを押すと、すぐに事業者からは自動返信で「承諾」が通知されることが多いため、申込みボタンを押したときが、「契約成立になる」と考えましょう。

最終確認画面で自分が申し込みたい内容と誤りがないかを確認するりく
携帯の申し込みボタンを押すあおい

インターネット通信販売もそのほかの通信販売も、クーリング・オフ制度はありません。

インターネット通信販売では、契約内容に関わる全ての表示を見て契約するかどうかを検討しましょう。その際には、返品や契約解除の条件がどうなっているかについても確認をすることが大切です。
契約は、一方的に解約することはできません。慎重に検討しましょう。

インターネット通信販売もそのほかの通信販売も、クーリング・オフ制度がないことを伝えるあおいとりく