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くらしを彩る時季の催しをご紹介 東京彩祭(とうきょうさいさい)

葛飾菖蒲まつり 堀切菖蒲園(葛飾区)

くらしの彩祭話々(さいさいわわ)

葛飾菖蒲まつりとハナショウブ

 堀切がハナショウブの名所となったのは、江戸時代にさかのぼります。花の見頃には多くの江戸っ子で賑わい、浮世絵師の歌川広重は『名所江戸百景』の1つとして当地の風景を描き、美しさをたたえました。
 明治時代になると小高園や武蔵園などの複数の菖蒲園が興隆し、ますます人気を博しました。当時の堀切周辺は田園風景が広がる農村でしたが、さながら「花菖蒲のテーマパーク」のようで、かの正岡子規も「堀切や菖蒲花咲く百姓家」という句を残しています。

 しかし、名高かった堀切の菖蒲園も、昭和に入る頃には街の発展にともない、次々と宅地に転換していきました。その中で唯一残っているのが、現在の葛飾区立堀切菖蒲園です。明治中期に開業した同園は、大正時代にかけて全盛期を迎え、戦中は一時的に水田になりましたが、戦後に再興を果たしました。毎年6月には江戸時代から名花と謳われた「宇宙(おおぞら)」「十二単衣」など、約200種6000株のハナショウブがかつてのように咲き誇ります。

 ハナショウブを区の花に掲げるとともに、区のコミュニケーションマークのデザインとして採用した葛飾区。葛飾菖蒲まつりはまさに区民の誇りともいえるハナショウブを愛でる催しで、堀切菖蒲園はもちろん、広大な敷地に約100種14000株が咲き競う都立水元公園で同時開催されます。毎年大勢の見物客で賑わう光景は、ハナショウブの魅力が不朽であることを教えてくれます。

今月の催し

葛飾菖蒲まつり

  • イベント日時:平成28年6月1日(水)~6月20日(月)

会場概要

堀切菖蒲園(葛飾区堀切2-19-1)
  • 開園時間:菖蒲まつり期間中を含めた6月1日から25日は8時開園/18時閉園(左記期間外は9時開園/17時閉園)
  • 問合せ先:03-3838-5558(葛飾区観光課)
  • アクセス:京成本線「堀切菖蒲園」駅から徒歩約10分
都立水元公園(葛飾区水元公園)
  • 開園時間:常時開園
  • 問合せ先:03-3838-5558(葛飾区観光課)
  • アクセス:JR常磐線・東京メトロ千代田線「金町」駅から京成バス「水元公園」下車、徒歩5分

クイズで彩祭(さいさい)

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ハナショウブは何科の植物でしょうか?
アヤメ科
サトイモ科
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