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相談の窓口から
リチウムイオン電池を使った機器の取り扱いに注意して!

Q 半年前スマートフォンを購入した時に景品でもらったモバイルバッテリーを、ポーチに入れて、いつも持ち歩いていました。1週間前、駅の階段で背中が熱いと思っていたら、周りの人から「リュックから煙が出ている。なにか燃えている」といわれ、中を見ると、モバイルバッテリーとポーチが真っ黒に焦げて溶けていました。リュック、洋服まで溶けて穴が開き、手首や臀部にも水膨れを伴う軽い火傷を負いました。まさかモバイルバッテリーが、突然燃え上がるとは思ってもみませんでした。
A スマートフォンやモバイルバッテリー、デジタルカメラ、ラジコン模型などには、リチウムイオン電池やリチウムイオンポリマー電池が使われています。充電が繰り返しできて、電池の薄型化、軽量化を可能にした新しい電池で非常に便利ですが、使い方を誤ると重大な事故に至る可能性があります。
 これらの電池は過度に充電すると電池が急激に劣化しますし、長期間使用せずに完全に放電してしまった過放電状態になるとうまく充電できなくなります。また、ズボンの後ろポケットに入れたまま座ったり、カバンに入れたまま放り投げたりして、外から強い圧力や衝撃を与えられると電池の異常につながります。これらは、いずれも破裂事故や火災の原因になることがあります。取り扱いには十分な注意が必要です。
 「異常な発熱」「変色」「変形」「膨張」など何らかの異変を発見した場合は、使用を止めメーカーや販売店に相談してください。
 なお、今回の事故原因は、消防署から、「モバイルバッテリーの製造時に異物が混入していたためショートをおこして発生したものと考えられる」と説明がありました。
 製品の不具合等で、安全上問題が生じる可能性がある場合は、法令の規定または事業者の判断で、リコールを実施するケースがあります。消費者庁リコール情報サイトで確認できます(http://www.recall.go.jp/)ので、時々確認しましょう。商品で危害を受けた、危険な思いをしたという場合は、消費生活センターにご連絡ください。
相談窓口のご案内… TEL03-3235-1155

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