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家電製品を安全に使うために

一般財団法人
家電製品協会

 毎日の生活に欠かせない家電製品。その家電製品を安全に長く快適に使うためには、取扱説明書に沿った正しい使用の他に、「日々の点検と定期的な点検」が欠かせません。
 11月は「製品安全総点検月間」です。この機会にチェックリストで、家庭にある家電製品を点検しましょう。日ごろから消費者の皆さまに気をつけていただきたいポイントをご紹介します。

長期使用の家電製品の点検を!

 家電製品にも寿命があります。特に長年使用している家電製品については、熱やほこり、湿気などで内部の部品が劣化(経年劣化)し、発煙・発火につながることもあります。
 私達の身の回りで毎日のように使われている電子レンジ、冷蔵庫、テレビ、洗濯機などの身近な家電製品も定期的にチェックしましょう。
 そして、これからの寒い冬には欠かせない暖房器具。必ずしていただきたいのが、電気こたつや電気カーペット、電気毛布などの使用前の点検です。
 電子レンジ、冷蔵庫、IH調理器、エアコン、テレビ、換気扇・扇風機、食器洗い乾燥機、浴室用電気乾燥機、洗濯機、温水洗浄便座、電気ストーブ、電気こたつ、電気毛布、電気カーペット、ヘアードライヤーなどの家電製品は何年使用しているか書き出し、次のような症状(図1)があったら使用を中止して、購入した販売店またはメーカーの相談窓口に相談しましょう。

図1 家電製品の症状チェック項目

次の症状が見られたら使用を中止し、購入した販売店又はメーカーに相談を。
  • スイッチを入れても動かない
  • 運転中に異音がする
  • 異常に熱くなる
  • 動作がおかしい
  • 異臭がする、焦げ臭い
  • 水漏れがする
  • 本体を落としてしまった
  • 本体が割れている
  • ほこりや異物が詰まっている

 また、家電製品協会のホームページでは、「愛情点検チェックリスト」(図2)を掲載していますので、点検が推奨されている製品や点検ポイントを是非確認してください(https://www.aeha.or.jp/safety/aijo/)。

図2 愛情点検チェックリスト

長期使用製品安全表示制度

 また、経年劣化による重大事故の発生率は高くないものの、長期間使用されることが多い家電製品5品目について、「製造年」「設計上の標準使用期間」、「長期間の使用に伴う経年劣化によるリスクについての注意喚起」の製品本体への表示が義務付けられており、(図3)のように表示されています。
 対象は次の5品目です。
①扇風機 ②換気扇 ③洗濯機(洗濯乾燥機を除く) ④エアコン ⑤ブラウン管テレビ
 これらについて、少しでも異常があれば、使用を中止し、購入した販売店またはメーカーに相談しましょう。

図3 長期使用製品安全表示制度の表示例

取扱説明書やHPで、注意事項を確認しましょう!

 家電製品に付属している取扱説明書は、製品の一部であり、消費者への製品情報を提供する機能を持っています。「正しい使い方」や「製品を使用する前に」、基本的な使用方法や消費者が行うメンテナンス(清掃)、適正な期間を安全に使用するためのヒントなどが書かれています。
 取扱説明書は必要なとき、家族の誰もが取り出せるような場所に保管するようにしましょう。特に季節家電の再設置時には、取扱説明書で安全な使い方を再確認してください。
 また、多くのメーカーのホームページでは、取扱説明書や使い方のアドバイスなどの情報提供もしていますので、チェックしてみましょう。

安全に使うためのマーク

 製品本体や取扱説明書には安全に使うためのマーク(図4 警告図記号)が表示されています。ご使用前に確認して、正しく使いましょう。なかでも、[危険][警告][注意]の3つの表示は、表示を無視して誤った使い方をすると、けがや火災の原因になることを示す重要な表示です。警告図記号の意味や説明文をよく理解しておきましょう。

図4 警告図記号

電源プラグ・電源コードの注意点

 現在ご使用中の家電製品の電源コードや電源プラグについて「たこ足配線になっていないか」、「コードが物の下敷きになっていないか」、「長期間電源プラグが差したままの状態になっていて、ほこりや湿気が付着していないか」を確認しましょう。
 このような使用を続けると火災や感電の恐れがあります。すぐに点検してみましょう。

11月は「製品安全総点検月間」

 経済産業省は、11月を「製品安全総点検月間」とし、製品を安全に使用いただくため、安全点検の呼びかけを実施しています。(https://www.meti.go.jp/product_safety/consumer/soutenken.html)。
 この機会にホームページに掲載されたQRコードから、家電製品などの点検のポイントについても確認しましょう。

図5 製品安全総点検月間ポスター

最新のリコール情報のチェックを

 使用している製品がリコールの対象となっていないか調べてみましょう。
 長期間にわたり使用できている製品であっても注意が必要です。リコール開始から10年以上使用した後に事故が発生した事例もあります。
 リコール製品をお持ちの場合は、不具合が生じていなくても使用を中止し、購入した販売店またはメーカーに確認や相談をしてください。消費者庁のリコール情報サイト(https://www.recall.caa.go.jp/index.php)において、最新のリコール情報や、キーワードによるリコール情報の検索を行うことができます。
 また、「リコール情報メールサービス」に登録することでリコール情報が提供されます。

 家電製品協会のホームページには「愛情点検チェックリスト」以外にも安全に関する情報が掲載されていますので参考にしてください。(https://www.aeha.or.jp/safety/

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