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東京都消費生活総合センターからのお知らせ

令和3年度 国分寺市立第五小学校「学校向け出前講座」実施報告

東京都消費生活総合センター 活動推進課

東京都消費生活総合センターでは、都内の学校に講師を派遣する「出前講座」事業を実施しています。

今回は、国分寺市市民生活部経済課との連携により、国分寺市立第五小学校6年生の授業にて、オンライン配信による実験講座を行いました。

令和4年1月15日(土) 1、2時間目
6年1組、6年2組・各教室
テーマ
飲み物の甘さくらべ
飲み物の甘さ比べ

1)オンライン配信の概要

当講座は新型コロナウイルス感染拡大防止措置のため、オンライン配信で開催しました。担任の先生より、「講義を聞くだけではなく、ぜひ生徒にも実験をさせたい」とのご要望があったため、当センターから学校に事前に糖度計やビーカーなどの実験器材を送付し、準備をしていただきました。

Microsoft Teamsのオンライン配信画面

当日は、Microsoft Teamsのオンライン会議システムで当センターから講座を配信し、生徒は教室のタブレットで説明を聞きました。

2)実験の内容

今回は、私たちが日常的に飲んでいる市販飲料3種類の糖度を測定し、500mlのペットボトル1本に含まれる糖分量を計算する実験を行いました。

測定対象の市販飲料

実験前に「500mlのスポーツドリンクに含まれる糖分は、スティックシュガー何本分か?」という問いに予測を立てました。

予想してみよう スポーツドリンク1本に含まれる糖分はスティックシュガー何本分?

では、実験開始です。今回は2人で1台の糖度計を使い、各自で選んだ飲料の水100ml(g)当たりの糖度を測定しまた。

糖度計の使用方法

測定後は、ペットボトル1本に含まれる糖分量を計算しました。

測定結果表

次に今日の実験結果を踏まえ、食品表示や食品添加物について学びました。

結果から考えよう

ペットボトルのラベルに記載された栄養成分表示を見ると、計測した糖度の数値と、「炭水化物」の量が近いことが分かりました。講師からは、「栄養成分表示を読めば、飲料に含まれるおおよその糖分量が分かります」という説明がありました。

炭水化物とは

最後に実験結果の検証をしました。市販飲料には、予想以上に多くの糖分が含まれていることが分かりました。

実験結果の検証

甘い飲み物をたくさん飲み過ぎると、食事が摂れなくなり、栄養のバランスが崩れます。

小学生時代は、これから大人になるための身体を作る大切な時期なので、色々な栄養素をバランス良く摂取することが大切です。

講師のイラスト
講師より

3)消費者啓発員から

オンラインでの実験講座は、初めてだったので不安もありましたが、生徒さんがタブレットの扱いに慣れていたのでスムーズに進行できました。また、担任の先生方が教室内の進行を進めてくださったので、とても助かりました。

4)国分寺市市民生活部経済課から

国分寺市では、毎年度東京都消費生活総合センターの協力のもと、市立小中学校と連携し「出前講座」を通じて消費者教育を推進しています。各小・中学校では、今回のような実験講座のほか、インターネットやSNSでの注意点等、近年増加しているスマートフォンにおけるトラブルに関する講座も大変好評とのことでした。


東京都消費生活総合センターでは、実験講座の他に、「悪質商法被害防止」「インターネットやSNSのトラブル防止」など講義形式の出前講座も実施しております。

オンライン配信講座の実施についても、ご相談ください。

◆東京くらしWEB 出前講座(講師派遣)
https://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.lg.jp/manabitai/de_koza/