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トップページ > 取引・表示指導 > 処分事業者等一覧 > 相談事例(株式会社リード)

更新日:2018年10月10日

≪参考資料≫ 相談事例(株式会社リード

【事例1】

 平成29年11月、消費者甲は、SNSでビットコインジャパンプロジェクト(BJP)を知った。BJPは毎日何もしないで収入が得られる仕組みを作ったようだった。甲はBJPのSNSを登録し、500円分のビットコインがプレゼントされた。
   その後、BJPから何度か動画ページのURLが送られてきた。動画の中では、BJPの主催者と称する者がオートビットチャージというアプリについて「毎月最低でも30万円が振り込まれる。それは円ではなく ビットコインで振り込まれるので、高騰しているビットコインのことを考えると、資産は膨れ上がる一方だ。」などと言っていた。他の動画では、実際にオートビットチャージを使用している人たちが出てきて、毎日ビットコインが振り込まれている様子が説明されていた。
   甲はビットコインの「マイニング」については初めて知ったが、動画の説明によると、オートビットチャージがあれば、甲がすることは毎日口座残高を確認することだけであり、完全にほったらかしの状態で毎日ビットコインが手に入るとのことであった。甲は、今ビットコインの相場は右肩上がりなので、収入がビットコインで入れば価値がどんどん上がり、大きな収入を得られるだろうと思った。
   BJPのHPには、オートビットチャージの販売前の予告として購入特典が紹介されていた。先着10名特典、募集開始2時間限定特典などがあり、販売が開始されたらすぐに購入して特典をもらおうと思った。11月下旬、募集開始の案内がBJPから届いた。甲は特典を逃したくなかったので、すぐにBJPのサイトからオートビットチャージのダウンロード版(10万円)を購入した。
   甲がポータルサイトを確認すると、「マイニングすること自体にシステム利用料はかかりませんので、純粋に0.1bit~の運用資金のみで参加可能となっております。」と記載されており、これから別途運用資金が必要とのことだった。甲は、アプリを手に入れれば、何もしないで毎日収入があると思っていた。甲はそのような資金が必要だということは聞いておらず、収入額も非常に低いもので、甲は当初の話と全く違うと思った。

【事例2】

 平成29年11月、消費者乙は、メールマガジンから誘導され、BJPのサイトを見た。「アプリをインストールされた方には全員、毎日1万円 毎月30万円受け取っていただきます!」などと記載されていた。
   乙がBJPのSNSを登録すると、毎日のようにメールでBJPを説明する動画ページ等のURLが送られてきた。順に4種類が配信され、4つ目の動画の最後に、マイニングツールの申し込み画面が出た。
   乙がマイニングツールを購入しようと思った点の1つは、仮想通貨のマイニングをするという点であった。世間では仮想通貨で稼いでいるという人の話もあったので、ホームページにあるとおり、1日1万円、月30万円が稼げるということもありうる話だし、そうであれば、マイニングツール代10万円を最初に支払ってもすぐに収益になるだろうから損はないと思った。そこで11月下旬、乙はBJPのHP上から、マイニングツールを購入した。
   その後、乙はBJPのポータルサイトにログインできるようになった。ポータルサイトには、「オートビットチャージで毎日Bitcoin報酬を受け取る」「オートビットチャージという世界初の最先端マイニングツールを使い、月利5~10%前後のマイニング収益を受け取ることが出来ます。」「申し込み後、誰でも完全ほったらかしでマイナスになる事なく即ビットコイン権利収入を作る事が可能です。」などと書かれていた。最初の広告では、何もしないで毎日1万円がもらえるという話だったのに、収益の金額に変動があるのはおかしいと思った。また月利5~10%ということは、追加でお金が必要になるのだな、と思った。なぜなら、マイニングツール代10万円が元金だとすると、月利10%だとしても、月1万円の収益にしかならないので、1日1万円、1か月で30万円の収入とはならないからである。月利5%~10%で、月30万円の収益を得るとしたら、少なくとも300万円の追加金が必要となる。もし、10万円の他に追加のお金を支払わなければならないということが、初めからわかっていれば乙はマイニングツールを購入することはなかった。

【事例3】

 平成29年11月、消費者丙は、SNSでBJPが提供するビジネスの紹介記事を見て、BJPのSNSを登録した。
   すると、BJPから毎朝SNSでBJPの説明が送られてきた。BJPのSNSには「価値を増やし続けているビットコイン30万円分を毎月、永久的に受け取ってもらい、今後一切金銭的に困るということが無くなっていくように進めていきます。」などと記載されていた。BJPのウェブサイト上では「あなたがビットコインジャパンプロジェクトに入り、“オートビットチャージ”を手に入れてからすることは、“毎日口座を確認すること”」などと記載されていた。
   BJPからのSNSには、オートビットチャージの販売前の予告として、申し込み開始後2時間以内に申し込んだ者などへの購入特典が記載されていた。丙はこれを見て、販売が開始されたらすぐに購入して特典をもらおうと思った。同年11月下旬にオートビットチャージの募集開始の案内がBJPから丙にSNSで届いた。丙は特典を逃したくなかったので、BJPのHPからすぐに購入の申し込みをした。
   その後、BJPから丙にメールでポータルサイトの案内が来た。ポータルサイトには、オートビットチャージの使い方や購入時の特典などがあった。丙はこの時初めて、オートビットチャージはビットコインのマイニングをするものなのだと分かった。オートビットチャージの説明には「月利5~8%」「最低0.1ビットコインを預けることが必要」とあった。丙は、当初に支払った代金の他にも、最低0.1ビットコインの資金が必要という話は聞いていないと思った。
   また、丙が改めてオートビットチャージの説明を読むと、最初に0.1ビットコインが必要と言われていたが、これは元金として戻ってくるわけではないことが分かった。丙が得られるのは、当初に支払ったビットコイン額に対して上がる月利5~8%の利益だけだった。

【事例4】

 平成30年2月ごろ、消費者丁は、動画共有サイトでBJPを知り、BJPのSNSを登録した。
その後BJPから、毎日SNSで挨拶やBJPの事業を説明する動画等が送られてきた。動画によると、BJPでは「オートビットチャージ」というアプリを使って、ビットコインのマイニングをして収益を上げるという事であった。動画の中では、BJPの主催者が「毎月最低30万円は確実に収益が得られる」「電源を入れるだけで、何もやることはない」などと言っていた。
   同年2月下旬、丁がBJPから配信された動画のページを見ると、オートビットチャージの購入ができるようになっていた。先着購入者には特典があるという話もあったので、丁はBJPのHPからオートビットチャージが既にインストールされているタブレット(20万円)を購入した。
   申込み後、BJPから丁に専用サイトが案内された。専用サイトには、毎日ビットコインの報酬をもらうためには運用資金が必要だと記載されていた。そのような説明は事前には全くなかったが、仕方がないので、丁は専用サイトを通じて円換算で10万円を超えるビットコインを預けた。
   しばらくして丁は追加で入金したビットコインを引き出そうとしたができなかった。丁が専用サイトからビットコインの出金方法を問合せたところ、「ご参加いただいたビットコイン数の倍のビットコインを、マイニング報酬で得ることができる権利を購入されたということになります」「入金額=購入額であるためそのビットコインは消費されております。」と回答があった。事前の説明では、ほったらかしで勝手にビットコインが増えていくということだったので、このような仕組みは初耳だった。
   事業者からはマイニングの結果が通知されているが、事前の説明と異なり、毎月30万円には到底届いていない。

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東京都生活文化スポーツ局消費生活部取引指導課取引指導担当

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