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トップページ > 相談窓口 > ご注意ください(消費者被害情報ほか) > 平成23(2011)年度以前 > 「値上がり確実!近日、上場予定の当社の株を買いませんか?」高齢者を狙った詐欺まがいの未公開株による被害が多発!

更新日:2009年11月4日

「値上がり確実!近日、上場予定の当社の株を買いませんか?」高齢者を狙った詐欺まがいの未公開株による被害が多発!
勧誘手口も「劇場型」「次々型」など、ますます悪質・巧妙に!!

緊急消費者被害情報

未公開株の発行会社から電話等で自社株の購入を持ちかけられた後、別の事業者から「購入価格より高額で買い取りたい」と言われて値上がりすると信じ込み、未公開株を購入したという相談が急増しています。

特に、高齢者の相談が多くなっており、今年度上半期では、70歳以上の契約者が未公開株に関する相談の半分以上を占めています。

最近の手口は「劇場型」「次々型」「被害回復型」など、悪質・巧妙化しています。

ご注意ください。

※今年度上半期の未公開株に関する相談の契約総額は約16億円。うち70歳以上の契約総額は約8億円になります(平成21年10月28日現在の速報値)。

※未公開株は証券取引所等に上場されていない株です。上場された場合、新規上場後の初値が公募・売出価格を上回ることもあり、これを期待して未公開株の被害に遭う人が後を絶ちません。

「未公開株」相談件数

(都内全域、四角の数値は総件数。21年度は上半期の速報値)

未公開株」相談件数

消費者へのアドバイス

  1. 株取引に「値上りが確実」などということはありません。
  2. 発行会社から未公開株を購入した場合、発行会社には買い取る義務はなく、被害が生じても回復の手立てがありません。
  3. 未公開株の購入を勧誘されたら、自分ひとりで判断せず、家族や最寄りの消費生活センターにご相談ください。事業者と連絡が取れなくなった後では、解決のための交渉もできません。

相談事例

事例1:上場すれば高値になると勧誘された未公開株が上場しない

エコロジー関連会社から未公開の自社株の購入を電話勧誘。数ヶ月後に上場を予定しており、上場すれば購入価格より高額になると説明されて300万円を支払った。上場予定日になっても上場しないので発行会社に問い合わせたが、社長が海外出張中なので、待ってほしいと言われ、待っている間に事業者と連絡が取れなくなった。(70歳代・女性)

⇒発行会社が勧誘 発行会社が自社株を勧めるのが最近の傾向

事例2:未公開株の発行会社が買い戻してくれない

ある事業者から政府支援の優良企業が数ヵ月後に上場する。その未公開株を1株150万円で買い取るので、代わりに購入してほしいとの依頼。翌日、優良企業である発行企業から資料が送付されてきたので、1株38万円で10株購入。購入後、買い取りを依頼した事業者と連絡が取れない。発行会社に未公開株の買い取りを求めたが、対応してくれない。(60歳代・女性)

⇒劇場型 第三者の依頼で購入し、発行会社に責任問えず

事例3:以前、購入した未公開株も買い取ると勧誘されて未公開株を買い増した

突然、未公開株の資料が送付された。以前に購入した70株の未公開株の処分に困っており、購入するつもりはなかったが、数日後、別の事業者から電話があり、資料を送付してきた会社の未公開株を保有していれば、手持ちのものを含めて1株60万円で買い取ると言われた。未公開株を1株40万円で20株購入し、800万円を振り込んだ。その後、未公開株の発行会社とも、買い取ると言った事業者とも連絡が取れなくなった。(70歳代・男性)

⇒劇場型+次々型 過去に被害に遭った人を更に狙う二次被害

事例4:未公開株の被害を救済するという団体に諸経費を振り込んだ

以前、購入した未公開株が上場せず、発行会社や媒介業者とも連絡が取れない状況の時、消費者被害救済機関を名乗る団体から連絡があり、未公開株被害の回復を図るという。内容証明代や弁護士費用等の諸経費24万円を負担して欲しいというので、指定の金額を振り込んだ。別途、未公開株の処分費用も必要と言われ、更に10万円を振り込んだ。その後、連絡がない。(80歳代・男性)

⇒被害回復型 被害を救済すると謳い、更に被害を拡大する悪質な手口

未公開株の購入を持ちかけられた前後に別の事業者から買い取りの連絡があった場合、詐欺まがいの手口の可能性があります。

未公開会社は、厳しい上場基準を満たしている上場会社とは異なります。会社の登記を閲覧するなど、倒産の可能性を含めた経営状態を確認の上、未公開株の購入は慎重に検討してください。

その他の注意喚起情報はこちら

お問い合わせ先

東京都消費生活総合センター相談課
電話 03-3235-9294