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トップページ > 消費者教育 > タイアップ企画等 > 子供の安全に関するイベント > 子供の安全フォーラム&ワークショップ

更新日:2014年5月19日

子供の安全フォーラム&ワークショップ~共に考える子供の安全な暮らし~ を開催しました

 東京都では、保護者や周囲の大人をはじめ、子供自身が事故防止のための知識を身に付けられるよう、情報発信や普及啓発に取り組んでいます。
 今回、東京都と特定非営利活動法人キッズデザイン協議会との協働により、「子供の安全フォーラム&ワークショップ~共に考える子供の安全な暮らし~」を下記のとおり開催しました。

1 開催日

  平成26年3月22日(土曜日)

2 会場

  女性就業支援センター4階ホール、第2セミナー室(東京都港区芝5-35-3)

3 主催

  東京都、特定非営利活動法人キッズデザイン協議会

シンポジウム

  基調講演やゲストスピーカーの体験談、学生の考えたカードゲームの紹介などを通して、楽しみながら生活
 の安心・安全について考えました。

イクメン・パパ 子育てトーク ゲストスピーカー:金子貴俊氏(俳優)

  1歳3カ月と5歳の2児の父親でもある俳優の金子貴俊さんをゲストスピーカーとしてお迎えし、アナウンサーの平方恭子さんと対談を行いました。金子さんには子育てをする上で夫婦で協力することの大切さや、ご夫婦でどのように子供の安全対策に取り組んでいるのかなど、日々の暮らしの中でのエピソードを交えながらお話を伺いました。画像1

家の中の安全対策について

  コンセント:むき出しにならないようコンセントカバーに
         しまっています。
  キッチン:ガスコンロ、包丁、まな板など危険がいっぱいある
                 ので、キッチンゲートで入れないようにしています。
  テレビ:粘着性のあるパッドで転倒防止対策をしています。
  棚:引き出しなどが開かないよう、留め金を付けています。
  毛長絨毯:ダニ、ハウスダストなどが心配なので、柔らかい
                   プレーマットに取り替えました。
  シェードランプ:やけどを防ぐため、子供の手が届かない高い所に移動しました。
  ベッド:子供の転落を防ぐため、ベッドを壁際に寄せて、金子さんが壁の反対側に寝ています。
  歯ブラシ:のど突き防止ガード付きのものを使っています。
  ウォーターサーバー:お湯が簡単に出てやけどの危険性があるので、
                                  チャイルドロック付きのものを使用しています。
  ガスコンロ:やけどや火遊びを防ぐため、チャイルドロック付きのものを使用しています。

実際に育児をしてみて気付いた家の中の危険

  スタンドミラー:転倒の危険があるので滑り止めや別のもので挟んだり、
                          脚をできるだけ広げて倒れるのを防止しています。
  乾電池:子供がテレビやエアコンのリモコンの電池を出してしゃぶっていたので、
       テープでふたを固定しています。

金子家の「リスクマネージメント」

  厚生労働省、総務省消防庁、東京消防庁ホームページ等を参考に情報収集に努め、家族で不慮の事故を想定して対策を話し合い、子供に伝えています。

日々心がけていること

  育児を頑張っているパパ・ママとの情報交換やコミュニケーションを大切にするよう心がけています。

基調講演:持丸正明氏(産業技術総合研究所・デジタルヒューマン工学研究センター長)

 一緒に考えよう!子供のからだと行動をふまえた暮らしの安全画像2

  産業技術総合研究所では、子供の安全に関する様々な取り組みを行っています。公衆衛生が行き届いている先進国において、最も多い子供の死因は、「不慮の事故」です。人口比で考えると、日本においても、子供の事故は少なくありません。これまでも、親御さんには色々なところで子供に注意するようにお願いしていますが、それだけで十分とは言えない状況です。

  実際に、プールの排水口に吸い込まれて子供が亡くなる事故は、これまで何十人もの子供が同様の事故で亡くなっているにも関わらず、繰り返し発生しています。これらを防ぐためには、社会全体が学習していかなければなりません。

 産業技術総合研究所の取り組み

  産業技術総合研究所では、子供が怪我をして病院に行った際のカルテ等を集約し事故の統計を取ることや、シミュレーション等を行うことにより、事故を分析し対策を考え、注意啓発や製品を安全なものに変える取り組みを進めています。

  製品を変えた取り組みとして、滑り台から落下して脳挫傷になった事例をシミュレーションを使って分析したところ、下の材質をコンクリートからラバーに変更すると衝撃が94%削減できるというデータが取れたことから、滑り台の下の部分をコンクリートからラバーに変更したという事例があります。
  その結果、転落しても、たんこぶ程度で済むようになりました。

身のまわりの危険をなくそう画像3

  歯ブラシの先が喉にささって出血した、服の首まわりのひもが引っかかって亡くなった、ライターで火事を起こして逃げ遅れて亡くなったなど、子供のまわりには危険がたくさんひそんでいます。これらの対策として、子供用歯ブラシにのど突き防止ガードをつける、子供服のひもをなくす、ライターのレバーを重くするなど様々な試みを行っています。

  また、国土交通省が公園の遊具のガイドラインを作り始めるなど、子供のまわりから危険を取り除く動きは、どんどん大きくなっています。

子供に安全なものづくり

  お絵かきに使うペンのふたに穴が開いており、誤飲をしてもしばらく息ができるように工夫された製品や、湯気が出ない炊飯器など、安全なものづくりが進んでいます。このような安全なものは、対策をとっている分、どうしても通常の製品よりも少し高くなってしまいます。

  みなさんが少し高くても安全なものを選ぶことにより安全な製品が売れるようになれば、企業もどんどん安全な製品を開発し、世の中に安全なものが増えていきます。今後、このような形で社会に安全の輪が広がっていくことを期待しています。

「全国高専デザインコンペ」最優秀賞のプレゼンテーション・ワークショップを開催

  「全国高専デザインコンペ」の最優秀賞受賞作品「まちカードばとる!!」が紹介され、受賞者の国立明石工業高等専門学校の学生によるプレゼンテーション・小学生を対象としたワークショップを開催しました。まちの中の危険な箇所を発見する対戦型カードゲームを通じて、楽しみながら子供達が生活の安全について学びました。

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展示コーナー

  キッズデザイン賞受賞作品、東京都の子供の安全に関する模型やパネル、全国高専デザインコンペ最優秀賞「まちカードばとる!!」紹介パネルを展示しました。

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お問い合わせ先

東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当

電話番号:03-5388-3082