あなたの家の介護用ベッドは安全ですか?
平成23年7月13日
生活文化局
あなたの家の介護用ベッドは安全ですか?
~手すりのすき間に首や腕が挟まる事故が発生しています~
6月に介護用ベッドの手すりと手すりとの間に首が挟まり死亡する事故が発生しました。
これまでにも介護用ベッドの使用中の事故が多数発生したことから、平成21年に日本工業規格(JIS)が改正され、現在販売されている手すりはより安全な設計となっています。
また、旧型の商品についても、製造事業者により手すりのすき間を埋めるスペーサーが無償配布されていますが、いまだに事故が発生している状況にあります。
利用者の皆様におかれましては、お使いの介護用ベッドの手すりについて確認を行い、事故の発生を未然に防止するようにしましょう。
どのような箇所が危険なのか
- 手すりと手すりとの間、ベッドと手すりの間

手すりとの間が大きいと、首が挟まってしまう危険性があります。
改正JISに対応した製品では、挟まりにくい構造になっています。
- 手すり内のすき間

手すり内のすき間が大きいと、中に頭が入ってしまう危険性があります。
改正JISに対応した製品では、開いた箇所が無いような構造になっています。
安全な使用のために…
消費者庁では、以下のような呼びかけをしています。
- 各製造事業者は、すき間を埋めるための部品を配布しています。すき間に頭部などが入り込むおそれのある製品を使用している場合は速やかに製造事業者に連絡し、簡易部品を入手した上で、必ず取付けて使用しましょう。
- 安全のため、可能な限り改正されたJISに対応した製品を使用しましょう。
- 介護用ベッドの手すりの利用者及び利用者を介護する方は、取扱説明書、安全使用マニュアル(医療・介護ベッド安全普及協議会編集)等に記載されている注意事項を今一度、確認して、挟み込みのリスクを認識し、正しく使用しましょう。
- 製品の使用に際して、不具合や不安等がある場合には、製造事業者又販売事業者等に相談しましょう。
また、そのほかの注意点として以下のことに気をつけましょう。
- 利用者による修理・改造は絶対にしない。
- 他メーカー同士の部品を絶対に組み合わせない。(予期せぬすき間が発生する危険性がある)
- サイドレールを持ってベッドを動かさない。(ゆがみ、ゆるみの原因となる)
- ベッド本体やベッド柵類は定期的に点検する。
参考
その他の注意喚起情報はこちら
東京都生活文化スポーツ局消費生活部生活安全課商品安全担当
電話番号:03-5388-3055